【転売ヤー】準々決勝の日本戦チケットが「暴騰」　リセールサイトでは１枚４０万円で出品も

野球のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で、１６日に東京ドームで行われる準々決勝の日本代表－イタリア代表のチケットが、リセール（再販）サイトで定価をはるかに上回る価格で取引されている。席の種類によっては定価の約１５倍に相当する４０万円で取引されているケースも。準々決勝では大谷翔平選手（エンゼルス）の先発が有力視されているほか、ダルビッシュ有投手（パドレス）が２番手以降で登板する可能性があることも、チケットの〝暴騰〟に拍車をかけている。

■ＳＮＳを駆使して「直接取引」

東京ドームで開催される１次リーグ、準々決勝のチケットの一般販売は昨年１１月２３日にスタートしたが、日本戦は即日で完売するほどの人気だった。準々決勝のチケットは定価の最安値が６５００円（２階指定席Ｃ）、最高値は５万２０００円（１階バックネット裏ダイヤモンドボックス）となっており、席の種類に応じて価格が異なっている。

あるリセールサイトでは、１６日に行われる準々決勝の１階三塁側Ｓ指定席（１万８０００円）のチケットが２０万円で取引が成立。また、１階バックネット裏のプレミアＳＳ指定席（２万６０００円）のチケットが４０万円で出品されていた。

また、ツイッターなどの会員制交流サイト（ＳＮＳ）では、「３月１６日のＷＢＣチケットお譲りします。指定席ＳＳのお席になります」「ＷＢＣ侍ジャパン（東京ドーム）のチケットが余っている方、譲っていただけませんか」と〝直接取引〟を持ちかけるケースも確認されている。

■先発は大谷が有力、ダルビッシュが登板も

１次リーグＢ組を４戦全勝して１位通過した日本代表は、１６日に行われる準々決勝で、１次リーグＡ組２位のイタリア代表と対戦することが決定。この試合では、９日の中国代表との試合で４回無失点と好投した大谷の先発が有力視されている。

さらに１０日の韓国代表との試合で３回３失点で降板したダルビッシュも、調整を兼ねて２番手以降で登板する可能性が高い。

また、準決勝以降の会場は米国のローンデポ・パーク（フロリダ州マイアミ）に移るため、国内での侍ジャパンの試合はこの日が見納めになる。

ＷＢＣ東京プールの公式サイトでは、「有償譲渡されたチケットでの入場はお断りすることがあります」とした上で「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律（不正転売禁止法）により、主催者などの販売者による販売価格を超える価格で業として有償譲渡を行うと処罰されます」と明記し、注意を呼びかけている。（浅野英介）

https://www.sankei.com/article/20230314-3OQFS4Q5GRHZXOWRPPWRGGFAQQ/