一方で、SPの実態について、われわれは知っているようで何も知らない。
前編記事『岸田首相襲撃事件で最悪の結果は免れたが…「危機感が足りない」の批判の声も上がったSPの厳しすぎる内実』に引き続き、過酷で時に残酷な結果をもたらすSPの仕事の実態に迫る。
(本記事は『週刊現代』2022年7月23日・30日号の再掲記事です)
家庭が崩壊するケースも
たとえば警視庁の場合、首相の警護に従事しても特別な手当がつくわけではない。
捜査一課や鑑識課などと同じ、日額550円の「捜査等業務手当」がつく程度なので、SPだからといって必ずしも高給とはいえない。
またSPといえば、捜査一課と並んで不規則な勤務や長時間労働がよく知られている。
警視庁に23年在籍し、主に公安部外事課でスパイ・テロ対策を担当していた「オオコシセキュリティコンサルタンツ(OSC)」の松丸俊彦氏が話す。
「統計があるわけではありませんが、『警護課は忙しすぎて家に帰れないので家庭崩壊し、離婚率が高い』と警察内ではいわれています。
ですから、いざSPになったものの、他の部署に出てしまう人もいます」
交番のお巡りさんであろうが、白バイ隊員であろうが、SPであろうが、出世を目指す場合、同じ昇任試験を受けて合格すれば、階級は上がる。昇任試験に受かるかどうかは本人の努力次第であって、いくらSPが命懸けの激務だからといって、出世が早まることはない。勤務時間が長いSPは試験勉強する時間が限られる。そのためか、SPにとっての一番の出世は、警察署長ではなく、警護課長になることだという。
「経験豊かな人たちは指導的な立場に回り、デスクにつく。勤務割をつくったり急遽警護要請が来た際、SPを割り当てて派遣しています」(松丸氏)
先述の通り、SPになるには身体的な条件が設けられ、実際、身体能力の高いメンバーが集まっていることから、たしかに世間的には「SPはカッコいい」というイメージを持たれがちだ。
しかし、報酬もさほど多くなく、出世にも有利とはいえず、家庭が崩壊するほど仕事がハードなため、警察内でもいわゆる「花形の部署」とはされていない。
(中略)
夜は悪夢にうなされて
今回の安倍元首相銃撃事件の例を挙げるまでもなく、一瞬のミスが永遠の後悔を生んでしまうことの重圧は大きい。
警視庁の元SPで、「身辺警護SP学院」副学院長の伊藤隆太氏が明かす。
「職業病なのか、いまでもたまに警護に失敗する夢をよく見ます。夢の中で要人を守ろうとするのですが、思うように体が動かない。
一生懸命、手を動かして犯人と要人との間に入ろうとした瞬間、ハッと飛び起きることがあるのです」
いくら身を挺してでも警護対象者の命を守るのが仕事とはいえ、大した報酬も得られず責任ばかり押し付けられるとなれば、SPが「悲惨で報われない人々」と見られるのも当然だろう。
事件現場にいたSPは安倍元首相の死後、ショックを受け号泣したという。ほんの数秒の油断のせいで、彼は一生、強い自責の念に苦しむのだ。
全文はソースで
4/16(日) 13:02配信 現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/464b2798055e2e848e4a782bd8c74921909dd8c3
https://news.yahoo.co.jp/articles/464b2798055e2e848e4a782bd8c74921909dd8c3?page=2
引用元: ・【岸田首相襲撃事件】「夜は悪夢にうなされる」「一生、強い自責の念に苦しむ」要人警護のあまりに報われない悲壮な世界 [八百坂先生★]
原因は自民党の政策だろ
にんげんだもの
実際そうなってる
何この国
先ずはウクライナとロシアの戦地で生き延びた人を、選ぶとかな
最低これぐらい経験積んでこい