海兵隊によると、「トマホーク大隊」は三つの砲兵中隊で構成し、中隊には発射機が16機ずつ配備される。ミサイルは対地攻撃用と対艦攻撃用の両方の調達を進めている。対地攻撃では、従来の主力である高機動ロケット砲システム(HIMARS=射程約500キロ)と比べて大幅に射程が伸びる。また、年内に配備する地対艦ミサイルシステム「NMESIS(ネメシス)」(射程185キロ以上)に続いて、これまでなかった地対艦ミサイル能力を獲得する。
海兵隊はミサイルや発射機の調達を進めており、24年秋までに最初の発射機が部隊に納入される。訓練で運用方法を詰め、30年までに大隊として完全作戦能力を得る見通しだ。
海兵隊は、中国の軍事力の強化を踏まえて、敵の攻撃を受けにくくするために部隊を離島部や前線に分散させ、移動しながらミサイル攻撃や情報収集といった任務を遂行する運用構想への転換を進めている。トマホークも固定式の発射台を使うのではなく、船舶や輸送機で運搬可能な移動式発射台を用いる予定だ。有事には前線に展開する海兵沿岸連隊(MLR)からの偵察情報を基に、やや後方からの攻撃を担うことになる。MLRはハワイ州に最初の連隊が編成され、25年までに沖縄県で2隊目が編成される。
米国は、ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約(1987年署名)に基づき、射程500~5500キロの地上発射型ミサイルを全廃し、以後も保有してこなかった。しかし、トランプ前米政権が19年、ロシアによる条約違反のミサイル開発を理由に条約を離脱し、失効。条約に縛られない中国は2000発近くの中距離ミサイルを保有しており、米国は「ミサイル格差」を埋めるため、地上発射型の中距離ミサイルの開発を急いでいた。
海兵隊に加えて、陸軍も極超音速ミサイルを含めた複数の地上発射型の中距離ミサイル開発を進めており、日本やフィリピンを含む第1列島線が有力な配備候補地だと目されている。ただ、中国は米軍が近隣国にミサイルを配備する計画に強く反対。日本やフィリピンなど同盟国の同意を得る政治的ハードルも高く、具体的な進展は明らかになっていない。
日本は22年に決めた反撃能力保有の先駆けとしてトマホーク400発の導入を決めている。購入するのは既に米海軍が運用している海上発射型で、海兵隊が導入する地上発射型とは戦術的に異なる。地上発射型は補給が容易という利点があり、空輸も可能な移動式発射機とセットで使うことで敵の攻撃を回避する対策も進んでいる。【ワシントン秋山信一】
毎日新聞 2023/4/20 05:00(最終更新 4/20 05:00) 1224文字
https://mainichi.jp/articles/20230419/k00/00m/030/287000c
引用元: ・米海兵隊、30年までに「トマホーク」大隊新設へ 日本配備は見送り [蚤の市★]
それもどうやってレーダー探知するかとの課題残るけど
地元の理解と協力なんて絶対無理やろ
とりあえず日本は海上戦力思いっきり引き上げるべきだわ
対艦ドローンとかが主力になるとキツイけど
侵略したがってるのはCIAくらいなもんやで
基本アメリカは常に内向きだからさ
対抗しないと行けないしな
そもそも射程1600キロじゃ対中国向けじゃないでしょ