【最新研究】 人類が地下水を汲み上げすぎて地軸がずれている・・・海水面の上昇にもつながる

地下水のほとんどは海に流れ込み、1993年から2010年にかけて海面が6.24ミリメートル上昇した。

大陸の帯水層には、世界中の川や湖に存在する地表水の1000倍以上の水が蓄えられており、これは、地球上の淡水のほぼすべてに相当する。

しかし、世界の多くの地域では、地下水が自然に貯まっていく速度を上回るペースで取水されている。

最新研究によると、人類が地下水を大量に汲み上げているために、海面上昇を引き起こしているだけでなく、地軸の傾きにもずれを生じさせていることが判明した。

南極と北極の極点は通常、毎年数メートルずつずれた場所に現れる。

これは地軸の傾きにずれが生じていることを表しており、毎年春に北半球の雪や氷が溶けて地球上の水塊の分布が大きく変化するなど、さまざまな要因が関係している。

地下水の取水もまた、水塊の再配分に関係している。地下水はもともと大陸の地下の帯水層に存在するが、取水された地下水の約80％は河川を通じて海に流れ込む。つまり、ほとんどの水塊は大陸から海へ移動するということだ。

そして我々が地下水を取水しすぎた結果、1993年から2010年までの間に、地軸が東経64.16度に向かって年間約4.36センチメートルずつ傾いていたことが、2023年7月15日付けでGeophysical Research Lettersに掲載された研究報告によって明らかになった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c71f0122289321843920e4f7b6826a20496668ee