ミャンマー徴兵開始で若者脱出…ビザ申請窓口に数千人、下敷きになった２人が窒息死も

　【バンコク＝佐藤友紀、水野哲也】ミャンマー国軍が１８歳以上の国民に対する徴兵開始を今月１０日に発表したことを受け、若者の間で国外脱出や民主派勢力などへの合流を目指す動きが広がっている。少数民族武装勢力との戦闘で劣勢の国軍は徴兵で兵力を補強したい考えだが、国民の拒否感は強く、混乱が続いている。　最大都市ヤンゴンのタイ大使館前では１６日、就労や留学ビザの申請に訪れた市民が２００メートル以上の列をなした。地元住民によれば、午前３時から１０時間以上並んだ人もおり、４０歳代男性は「息子が来年１８歳になる。今のうちに国から脱出させるため留学ビザを取るつもりだ」と話したという。大使館は２０日、オンライン予約システムの使用を求める通知を出したが、行列は２１日も続いた。

国軍は１０日、１８歳から男性は３５歳まで、女性は２７歳までを対象に徴兵を始めると発表した。エンジニアなど専門職の場合はそれぞれ４５歳、３５歳まで対象となる。独立系地元メディア「イラワジ」によると、対象者は１４００万人以上に及ぶ。最初の招集は５０００人を対象に４月にも行われる。

発表後、動揺した国民が出国を目指す動きが相次いだ。国軍は２０日、「現時点で女性を徴兵の対象にする計画はない」と沈静化を図った。入管当局も国営紙を通じ、「出国はこれまで通りできる」と強調したが、地元メディアによると、中部マンダレーではパスポート申請窓口に数千人の群衆が訪れ、下敷きになった女性２人が窒息死するなど混乱は収まっていない。

全文はソースで　最終更新:2/22(木) 6:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c4c0675d8be5c0d1668edb1bb80a18bdfc6f39f