クルド人が伝統の祭り 警戒の中で開催 埼玉 川口｜NHK 首都圏

03月20日　17時28分

埼玉県川口市の周辺で暮らすクルド人が伝統の祭りをさいたま市内の公園で開きました。
公園には開催に抗議する人の姿もあり、警察官が警戒にあたりました。

さいたま市桜区の県営公園で開かれた祭りには民族衣装を身につけたクルド人らが参加し、音楽にあわせて踊りを披露するなどして新しい春の訪れを祝いました。

公園には「主催者は、トルコ政府がテロ組織を支援していると指定した団体だ」などとして開催に抗議する人の姿もあり、警察官が警戒にあたっていました。

祭りの開催をめぐっては県営公園を管理する「埼玉県公園緑地協会」がことし１月「安全を守るのが難しい」などとして、許可しない方針を示しましたが主催団体側からの「恣意的な運用だ」といった指摘を受けて当初の方針を撤回して謝罪し、今月許可を出しました。

クルド人の女性は「参加できてとても楽しかったです」と話していました。

東京から訪れた６６歳の男性は「いろいろな意見の人が日本人にもいますが、さまざまな民族の人が平和に安心して暮らせるようになってほしいです」と話していました。
警察によりますと目立ったトラブルはなく予定通り終了したということです。