米海軍佐世保基地　汚水処理船タンク内で作業員の日本人2人死亡

　9日午後0時10分ごろ、長崎県佐世保市平瀬町の米海軍佐世保基地から「作業員2人が約5メートルの高さがあるタンク内に落下している」と119番があった。県警佐世保署によると、基地の岸壁に接岸中の汚水処理船で作業していた会社員、佐々原隆博さん（54）とアルバイト、浜田聖太郎さん（33）＝いずれも同市＝が船のタンク内で見つかった。いずれも心肺停止状態で救急搬送されたが、その後死亡が確認された。　同署によると、2人は艦船の生活排水を回収する作業に当たっていた。同日午前11時半ごろ、排水をためていたタンク内に2人が浮いているのを、別の作業員が見つけたという。

市消防局によると、現場ではガス臭がし、米軍消防がタンク内から硫化水素を検出した。同署が2人の死因や事故の詳しい原因を調べている。【川島一起】

毎日新聞　2024/4/9 19:40（最終更新 4/9 20:18）
https://mainichi.jp/articles/20240409/k00/00m/040/247000c