ミャンマー東部、M16小銃を装備した謎の武装勢力が主要都市制圧…劣勢の国軍関係者６００人以上投降

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【バンコク＝佐藤友紀】ミャンマー東部のタイとの国境沿いで国軍と少数民族武装勢力の戦闘が激化している。国軍の劣勢は深まっており、東部カイン州では武装勢力「カレン民族同盟（ＫＮＵ）」が１１日、主要都市ミャワディ制圧を宣言した。ＫＮＵ幹部によると、すでに６００人以上の国軍関係者が投降した。隣接するタイ西部メソトの国境管理担当者によると、国境では２００人の国軍兵士が、タイ側に渡ることを希望しているという。

避難民も多く国境周辺に押し寄せている。独立系地元メディア「イラワジ」によると９、１０両日だけで１０００人以上がメソトに逃れた。タイ外務省は９日、新たに１０万人の避難民を受け入れる用意があると発表した。

同省によると在タイ・ミャンマー大使館は６日、最大都市ヤンゴンとメソトを往復する特別チャーター便の運航許可を要請した。メソトに逃れた国軍関係者らをヤンゴンに送る目的だったとみられているが、同省はミャンマーの軍関係者や武器などの輸送は確認していないと説明している。

昨年１０月に始まった国軍と武装勢力などとの戦闘は全土に拡大し、国軍の劣勢が各地で伝えられている。タイのセター・タウィシン首相は７日、ロイター通信に対し「ミャンマーの現体制は力を失い始めている」との認識を示した。

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