「自分の家は変なのかもしれない」
ライオさん(仮名/36歳・男性)がそう気づいたのは、小学6年生のころだった。ライオさんが生まれる前から、老舗マルチ企業・X社の販売員として活動していた母は、毎度の食卓にX社の商品であるプロテインや、ビタミン剤である黄や緑の錠剤5~6種類を並べた。特にプロテインは「激マズ」だったが、兄や姉がこっそり捨てては、母に見つかって怒鳴られる様子を見ていたライオさんは、いつも嗚咽(おえつ)しながら飲み干していた。
「今はサプリを取らないといけない時代に入ってきた。若い世代が健康な社会にならないと、みんなの幸せはない」
「(内部がさびた水道管の写真を見せながら)日本の水道水は危ないから、浄水器は必須」
母は、健康の大切さと周囲にひそむ危険について、毎日のように子どもたちに訴えた。
また、「X社で結果を出して、将来、子や孫に何かあれば支えたい」と販売員としての成功も夢見ていた。そのため、市販品と比べて高額な商材の数々を大量購入して親戚や知人友人に配り、その素晴らしさを説いた。鍋、浄水器、空気清浄機、シャンプー、洗剤、調味料、化粧品……気づけば家の中は、X社製品であふれかえっていた。
■子どもに総額1000万円を無心
母は販売員活動のほかに複数のパートを掛け持ちしていたが、その収入はとうてい日々の出費に見合うものではなく、そのうちに父が勤めていた会社が倒産。家計は火の車となった。ライオさんは、当時の経済状況をこう振り返る。
「身のまわりのものは基本的に兄や姉のおさがりで、部活動の道具は友人から譲ってもらいました。3人きょうだいのお年玉や奨学金の一部は、家のローン返済に消えました」
その後ライオさんが社会人になると、今度は母からお金を無心されるようになった。「お金と引き換えに母との関わりを避けられるなら」と、これまで計300万円ほどを渡してきたが、兄にいたってはその額およそ700万円に膨れ上がっている。
しかし、なによりもライオさんを苦しめたのは、「家庭の崩壊」だった。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c7c6fd65cd7007580c828152b57f76d4f72d7c15
引用元: ・【経済困窮】母親が“洗脳”され家庭崩壊した「マルチ2世」の悲劇 毎度の食卓で「黄や緑の錠剤」を飲まされ…
なんで借金まみれなん?全文読んでもちょっと分からなかった
マルチ勧誘ウザすぎたからどんどんやれ