念願の大統領返り咲きを果たし、1月20日の大統領就任式に向けて政権移行の準備を着々と進めるドナルド・トランプ。その新政権を支える主要スタッフの顔ぶれが徐々に明らかになってきた。
「まさにやりたい放題のメチャクチャな人事ですが、トランプから見たら『ドリームチーム』といえます」と語るのは、アメリカ現代政治が専門の国際政治学者、上智大学総合グローバル学部教授・前嶋和弘氏だ。
「彼が選んだ顔ぶれは何があっても自分に忠誠を尽くし、自分がやりたいことを分身のように動いて実現してくれる人物ばかり。2年後の中間選挙までに、バイデン政権がやってきたことを全部ひっくり返してやろうという意図がわかる人選です」
では、注目のポストを見ていこう。
「まずこの人事のヤバさが顕著に表れているのが、国防長官のピート・ヘグセス、保健福祉長官のロバート・F・ケネディ・ジュニア、そして国家情報長官のトゥルシ・ギャバードの3人。
米国内ではこの3人に、当初トランプが司法長官に指名したものの、未成年女性との淫行疑惑が指摘されて辞退した前下院議員のマット・ゲーツも加えて、”クレイジー4″と呼ばれていました。その筆頭は、やはり保健福祉長官に指名されたロバート・F・ケネディ・ジュニアでしょう。
無所属での大統領選への立候補から一転、トランプ支援に回った名門ケネディ家の問題児で、反ワクチンをはじめとした筋金入りの陰謀論者です。
特に健康や医療に関する陰謀論が多く、『ワクチンを打つと体内に追跡用のチップを埋め込まれる』『新型コロナは白色人種と黒人を狙って人工的に作られた』『Wi-Fiの電波でがんになる』『銃乱射事件は抗うつ剤が原因』など、根拠のない陰謀論をまき散らしてきました。
そんな人物が食品医薬品局(FDA)や疾病対策センター(CDC)、国立衛生研究所(NIH)を監督することになるという、冗談でも笑えないような人事だと思います」
ちなみに今回の大統領選で圧勝したといわれるトランプだが、前嶋氏によると一般投票の得票率で比較するとハリスとの差はわずか1.6ポイントと、実は歴史的な接戦であったことが詳細な選挙結果の分析から見えてきたという。
「そう考えると、無所属の泡沫候補だったとはいえ、選挙戦の途中でロバート・F・ケネディ・ジュニアが撤退してトランプ支持へと回ったことの意味は大きい。1.6%の票が彼に投じられていた可能性もありますから。今回の指名は、そうした彼の貢献に対するご褒美なのだと思います」
77,236,277 votes (49.9%) Donald Trump
74,938,494 votes (48.4%) Kamala Harris
引用元: ・【アメリカ現代政治が専門の上智大学教授・前嶋和弘氏】「今回の大統領選で圧勝したといわれるトランプだが、一般投票の得票率で比較するとハリスとの差はわずか1.6ポイントと、実は歴史的な接戦であった」
極右と極左に二分してまともな第三の勢力が育たない
なにが接戦だっただよこんなのただの負け惜しみだろう
開票開始から当確までずいぶん時間かかってたじゃん