れいわ・山本太郎代表　石破首相の〝災害救助取扱書１１〟書き込み明言に「よかった…」と笑顔

れいわ新選組の山本太郎代表は２日に開かれた参院集中審議に出席。石破茂首相に能登半島地震被災地の復興に向けた取り組みなどに関して質疑を行った。

石破政権は、能登半島被災地のコミュニティーを守るため、保育園や集会所、家庭菜園など１１の事例まで広げた上、土砂撤去に必要な重機や燃料代などが国の災害救助費から出すことを決めた。

山本氏は「総理、ご英断に感謝します。そして１つお願いがあります」と謝辞を述べた上で「今回の取り組みを能登だけで終わらせないでください。毎年、必ず災害は起こります。そして同じ問題が全国で繰り返されています。自治体が災害で何をどこまでできるか。それを確認するための〝虎の巻〟。災害救助、事務取扱要領に土砂撤去障害物除去活動で、総理が今回、認めた１１の事例を明確に書き入れるよう指示していただきたい」と問うた。

これに石破首相は「石破首相は「被災者のためにある制度ですので、使いやすくならなければなりません。使えるか使えないの判断を現場に求めてはなりません。災害救助取り扱い要領に掲載するよう対応してまいります」と答弁を行った。

山本氏は「今回、拡大していただいた１１の項目、総理が助けてくださったところ、事務取扱要領を見てもわかるように加えてくださるでいいのですか」と念を押す。石破首相は「ご指摘の通りでございます」と答えた。

山本氏は「総理、ありがとうございます。これ本当に重要なんです。総理は防災省、防災庁をこれから作っていく方ですから、この重要性を非常に理解してくださっている方だと思います。これで現場は、助かると思います」とお礼を述べ、質疑を終えた。

終了後、山本氏は本紙の取材に対し「めちゃくちゃよかったです。これは大きいです。これ（政府が）やらなかったら、徹底的にやるぞ、と前半戦（委員会質疑）で（石破首相に）見ていただいていた。ややこしいやつが増えるよりは、あの方の中に災害というものに対しての考えがあるからこそだと思います」とコメントした。

山本氏は昨年から国会で被災地の災害問題を取り上げて政府と激しい論戦を行ってきた。

今回、石破首相の決断に山本氏は「事務扱い取扱い要領は〝虎の巻〟なんです。災害の時に（復旧・復興に向けて）国のお金が見れるやつですから、そのなかにこれ（１１の項目）が含まれるのは（被災者の）生活復旧、復興がかなり前に進みますね。よかった…」と笑顔を見せた。