【池袋通り魔事件】8名無差別殺傷でも死刑が未だ執行されない理由 実行犯の造田博死刑囚は「独房で廃人同様の生活を送っている」

1: Hitzeschleier ★ 2025/09/09(火) 20:42:56.36 ID:qJNwwd6J9
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09080602/?all=1「池袋通り魔事件」が起きたのは、1999年9月8日のこと。白昼の東京・池袋で通行人をハンマーで殴り、包丁で突き刺し、死者2名、重軽傷者6名を出した惨事である。実行犯・造田博(23=事件当時)は2007年に死刑が確定したが、2025年現在、未だ刑は執行されず、拘置所での生活を続けている。遺族にとっては耐え難い事実であろう。

【前編】では、事件の詳細と造田の生い立ちについて「週刊新潮」の記事を再録して明らかにした。【後編】では、公判で明らかになった事件の動機、拘置所での造田の生活ぶり、そして、事件後26年が過ぎても死刑が執行されない理由について考察する。

なぜ、造田は無差別殺人を起こしたのか。殺人罪などで起訴された造田は、法廷で、事件のきっかけは犯行の5日前にかかってきた無言電話だと述べている。造田は事件当時、足立区内の新聞販売店に勤務していたが、9月1日に遅刻し、所長から携帯電話の購入を勧められる。その携帯電話に9月3日、「無言電話」がかかってきた。造田はその電話の主を、普段から「努力しない人」と軽蔑している同僚従業員からだと思い込んだという――。造田は尋問でこう述べている。

「電話にむかついた」

「それで、日本に大勢いるような人に頭に来て、殺意が生まれた」

「日本という国は、あまりいい国ではない」

この翌日、造田はアパートに、

〈わし、ボケナスのアホ全部殺すけえのお〉

との書き置きを貼り付け、姿を消す。そして犯行に及ぶのだが、無言電話への怒りがなぜ無差別殺人へと繋がるのか、およそ理解しがたい主張である。

こうした不可解な言動もあり、公判で焦点になったのは、犯行時の造田の精神状態だった。弁護側は「被告は精神分裂病による妄想に支配され、物事の是非や善悪を判断する能力が全くないか不十分だった」と、心神喪失もしくは心神耗弱の状態にあったと主張、無罪もしくは刑の減軽を求めた。精神鑑定も行われた。

(略)

拘置所での生活
その後、造田はどのように執行の時を待っていたのか。「週刊新潮」2013年7月25日号では、拘置所で死刑囚の身の回りの世話をしていた受刑者に取材。造田の秘められた生活ぶりを明らかにしている。それによれば、

「造田は何もしゃべらず、下を向いて一日を過ごしています。“お茶要りますか?”と聞いても、やや間を置いて手でバッテンの合図をするくらいで、私は彼の声を一度も聞いたことがありません」

「汚くてもどうしようもない人間で、シャツも洗濯しないから、白いシャツが真っ黄色になってしまっているんです。トイレも絶対に流さないので、房は臭くて仕方がない。一言で言えば、“廃人”同様の人物」

扱いにくさでは、フロアで屈指だったという。

執行されない死刑
令和となった今でも、造田の死刑は執行されないままだ。刑事訴訟法では、死刑確定から刑が執行されるまでの期間を半年以内と定めている。2015~2024年に執行が行われた死刑囚の、確定から執行までの平均期間は9年強。造田の場合、確定から既に18年の歳月が経っている。

執行の遅れの背景には、造田の精神状態が影響していると思われる。刑事訴訟法479条には、「死刑の言渡を受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によって執行を停止する」とある。造田がこれに当たるのではないか、との指摘が出ているのだ。

死刑制度の廃止を求めている「日本弁護士連合会」は、2018年、心神喪失の疑いがあるとして、8名の確定死刑囚の執行停止を法務省に勧告している。そのうちの一人が造田。日弁連は勧告書でこう述べている。

「(日弁連のメンバーと協力医が)面会したところ、(造田は)自分の置かれた状況に対して全く関心を示さず、自閉、感情平板化(感情鈍麻)、無関心という統合失調症の中核的な陰性症状が著明である」

こうした指摘の影響もあり、執行が後回しにされていることが窺えるのだ。

引用元: ・【池袋通り魔事件】8名無差別殺傷でも死刑が未だ執行されない理由 実行犯の造田博死刑囚は「独房で廃人同様の生活を送っている」 [Hitzeschleier★]

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