3/11(水)11:00
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/shueisha/nation/shueisha-256797
2月中旬、あるヴァイオリニストがYouTubeに投稿した動画がXで話題を呼んだ。「音大おじさんって誰?藝大生が見た音楽業界の“歪んだ構造”」と題するその動画では、音大生に迷惑行為を行なう男性の実態について20分以上にわたり語られ、多くの人に衝撃を与えた。なぜこうした発信をしたのか。動画を投稿したヴァイオリニストの原田真帆氏に取材を行ない、その真意について聞いた。
「約1年かけて原稿を書き、書き終えたタイミングで動画を投稿しました」
「音大おじさん」という言葉を聞いたことはあるだろうか。音大の演奏会や音大生の出演するコンサートに現れては迷惑行為をする男性を指す俗称だ。
その迷惑行為の内容は、「声掛けが長引く」「極端な批判やダメ出しをする」「出演者に連絡先の交換やSNSの相互フォローを迫る」「出演者の写真を撮影し、無許可でSNSにアップする」「最前列の座席からお辞儀の瞬間を撮影する」など多岐にわたる。
動画を投稿したのは、東京藝術大学出身のヴァイオリニスト原田真帆氏だ。卒業後は英国王立音楽院に進学し、現在は日本とイギリスを拠点に、演奏と指導をしつつ研究者としても活動している。研究テーマは「クラシック音楽におけるフェミニズム」だ。
「博士論文を書く中で、自分自身も男性至上主義的な考えに囚われていたことに気づきました。フェミニズムは『怖い』という印象があるかもしれませんが、『内省し続ける』というか、修行に近いようなものだと捉えています」
原田氏が「音大おじさん」の問題を意識するようになったのは学生時代にさかのぼる。
「藝大や知人の演奏会で衝撃的なおじさんを見ることが何度もありました。自分の演奏会にそういう人が来たら嫌だと思い、『嫌だとはっきり言おう』と発信し続けてきました。
博士課程でこの問題について書いた際、イギリスの人には衝撃的に受け取られました。フェミニズム研究を通じて『誰かが発言しないといけない』という話もしていました。
自身のYouTubeで触れていないことに罪悪感すらありましたが、どう話すべきか悩みました。約1年かけて原稿を書き、書き終えたタイミングで今回の動画を投稿しました」
動画では、具体的な迷惑行為の実例が語られている。
「極端な例では、行動が過ぎて藝大を出入り禁止になった人がいます。舞台裏や楽屋のほうに勝手に入ってきて、自分の“推し”とツーショットを撮りたがったり、あるいは自分は写らず、“推し”だけを撮って、それをわざわざ印刷して次の演奏会に持ってきたり。
また、ブログ等で演奏会の鑑賞記録を書かれる方がいますが、『演奏会後の対応が不愛想だった』とか『話しかけづらい雰囲気で、そういう面が演奏に出るのだろう』というように演奏とは無関係のことを書かれる場合もあります。
それが10代の演奏家に向けられる場合もあり、深刻なトラウマにつながる可能性もあります」
「なぜおじさんの目を気にしてこちらが衣装に気を遣わないといけないのか」
今回の原田氏の動画投稿に対して、「女性ピアニストの足元ばかりを客席から撮影したYouTubeチャンネル」の存在が報告されるなど、盗撮被害も問題になっている。
「演奏を無断撮影すること自体が問題ですが、前方の座席から奏者がお辞儀した瞬間を狙って胸元を撮影するケースもあります。また終演後のロビーで、写真撮影の際に演奏者の肩を抱いて撮りたがる人がいます」
このような行為が生じる背景には、女性演奏家の衣装の問題があると原田氏は指摘する。
「女性奏者は肌の露出の多い衣装を着ることが多いですが、そうした風潮には疑問があります。主催側にドレスの着用を求められることもありますし、出演者が複数の場合は調和を重んじる傾向があり、その中でドレス以外の選択肢を取るのは難しい。
一方で、ドレスは魅力的な衣装でもあります。ですから、『なぜおじさんの目を気にしてこちらが衣装に気を遣わないといけないのか』という怒りも同時にあります」
しかしながら、迷惑行為をする人にも最初は純粋な「ファン」として好意的に接することが多いため、問題は複雑だ。
「そういう方は、“推し”のほぼすべての演奏会に来場します。ある意味では演奏会を支える存在なので、奏者側も最初は好意的に対応します。
それが段々常識から外れた行為に発展してくると、『おかしい』と思っても拒絶しづらくなってしまう。そうした関係性が、相手の行動をエスカレートさせていっているのではないかと思います」
※以下出典先で
引用元: ・「お辞儀の瞬間を狙って胸元を撮影」女性奏者を悩ませる“音大おじさん”問題…藝大出身ヴァイオリニストが懸念 [征夷大将軍★]
今は撮影許可が必要になってる
でも見学なら誰でもできるし
スマホなんて簡単に止められない

