高市早苗首相は街頭演説で「日本はこれから今の世代も次の世代もレアアースには困らない」と訴えた。だがコストや実用化の可能性の検討も済んでいない段階で楽観論を広める政権に、レアメタル(希少金属)やレアアースの研究に長年取り組んできた東京大学生産技術研究所教授の岡部徹さんは「いいかげんにしろ」とあきれる。レアアース資源の問題はどこにあるのか、どうすればいいのか。岡部さんに聞いた。(共同通信=岩村賢人南鳥島沖のレアアース泥の採掘をどう評価していますか。
「基礎研究としては重要だと考えています。技術的に極めてチャレンジングな研究であるのは間違いありません。本格的に採掘する試験を行って、一連の工程の経済性を評価するのも良いと思います。
ただ、レアアースの生産コストが中国の100倍とか1000倍になっても驚きません。日本の資源セキュリティーやサプライチェーン(供給網)の観点から見て、多額の投資をしても得はないと思います。多額の国家予算を使うなら、安価に手に入るタイミングで中国から買って備蓄する方がはるかに国のためです」
―南鳥島沖のレアアース泥には、陸上の鉱石と違って放射性物質や有害な金属がほとんど含まれていないそうです。遠隔地の深海底を開発するコストはかかっても、廃棄物処理のコストは減らせるのではないですか。
「中国では、陸上の地表近くに濃縮した鉱石を採掘して、廃棄物をほぼゼロコストで処理しています。勝負にならないと思います」
小野田紀美科学技術担当相は2月3日の記者会見で「(経済性評価の)結果を踏まえて実用化の可能性についても検討したい」と述べているが、翌4日には高市首相が街頭演説で「日本はこれから今の世代も次の世代もレアアースには困らない」と喧伝した。
首相の発言をどう受け止めましたか。
「いいかげんにしろと思います。コストや実用化の可能性をこれから検証する段階なのに『海底から掘れば資源セキュリティー上、大丈夫だ』というような話を首相がするのは確実におかしい。海外、特に中国から「日本の資源政策はとんちんかんだ」と思われてしまいます。
太平洋戦争中、政府は『わが国は不沈艦・戦艦大和があるから、アメリカの艦隊には絶対負けない』と国民の期待をあおった。当時はもう航空機が主流だったのにもかかわらずです。それと似て、政府が誤解を招く情報を出すと、間違って安心してしまう人が出てくるでしょう」
―レアアースの安定確保に向けて、日本はどんな戦略をとるべきでしょうか。
「中国との関係をできるだけ安定させ、安くて良質なレアアースが大量に入ってくる状況を維持するのが第一です。国家戦略として安価な時にレアアースをたくさん仕入れ、10年分の備蓄をすべきです。安いときに買って備蓄する戦略をとらずに、供給障害が起きて価格が何倍にも跳ね上がってから買い付けに動くのはおかしい。そんな愚かな失敗を日本政府は繰り返しています」
引用元: ・「日本はこれからレアアースに困らない」高市首相発言に第一人者が「いいかげんにしろ」 [バイト歴50年★]
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