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2024.05.28 TUESDAY
アメリカのインディアナ大学(IU)で行われた研究により、X(旧Twitter)で発信されていた誤情報の3分の1が全体の0.0003%(33万人に1人の割合)のユーザーの影響を受けて広く拡散していることが示されました。
SNSから誤情報を完全に排除することは難しいとされていますが、少数の影響力の大きなユーザーを排除するだけで状況は大きく改善される可能性があります。
研究内容の詳細は2024年5月22日に『PLOS ONE』にて公開されました。
Misinformation posted to Twitter comes from ‘superspreader’ accounts, say researchers, amid warnings for future of content moderation on X
https://www.abc.net.au/news/2024-05-23/twitter-misinformation-x-report/103878248
Identifying and characterizing superspreaders of low-credibility content on Twitter
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0302201
ライター 川勝康弘Yasuhiro Kawakatsu
編集者 ナゾロジー 編集部Nazology Editor
目次
誤情報の拡散はごく少数の人間がコアになっている
私たちが日々利用しているインターネットやソーシャルメディアは、正しい情報と誤った情報が入り混じる場所です。
最近の研究によると、特定のユーザー、いわゆる「スーパースプレッダー」が誤情報の拡散に大きな役割を果たしていることがわかっています。
スーパースプレッダーとは、信頼性の低い情報を大量に広めるユーザーのことです。
このようなユーザーの存在により、私たちはどれを信じればよいのか判断が難しくなってしまいます。
そこで今回、インディアナ大学の研究者たちは、2020年1月から10月の間にX(旧Twitter)に投稿された「信頼性の低い」メッセージを分析しました。
その結果、誤情報の拡散には特定のユーザーが大きな影響を与えていることが明らかになりました。
具体的には、調査サンプルの中でわずか10人のユーザー(全体の0.003%)が、信頼性の低いコンテンツの34%以上を発信しており、全体の0.25%にあたる1,000人のユーザーが、信頼性の低いコンテンツの70%以上を広めていました。
これは、スーパースプレッダーと呼ばれる特定のユーザーが誤情報の拡散において中心的な役割を果たしていることを示しています。
さらに、研究で特定されたスーパースプレッダーを詳しく調べると、半数以上が政治的な会話に深く関わっていることが判明しました。
特に興味深いのは、その大多数が保守派であったことです。
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・X(旧Twitter)で拡散する誤情報の3分の1はたった10人のユーザーが発信源だった [少考さん★]