https://news.yahoo.co.jp/articles/d8a5d8b1998711aa5469d5071d6d15a76899621c
NBAは世界最高峰のバスケットボールリーグとして、世界中のプレーヤーが目指す舞台となっている。一方、殿堂入り選手のシャキール・オニール(シャック)がテレビ視聴率の低下について指摘したことに対し、コミッショナーのアダム・シルバーが反論して話題を呼んだが、元NBA選手のギルバート・アリナスは現在の環境の問題点について持論を述べている。
近年のNBAはハイペース化とポジションレス化が進み、1990年代のようなセンター中心の時代ではなくなった。3ポイントシュート全盛の時代に突入し、そのトレンドを作り出したステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は「バスケットボールそのものを変えた」とも言われる。
現役時代に“怪物センター”として名を馳せたシャックは自身がホストを務めるポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』で、「今シーズンのNBAのテレビ視聴率が低下している」とし、その要因を次のように指摘した。
「(試合で)同じものを見ているからだ。誰もが3ポイントラインよりも手前からドリブルをしてシュートを放つプレーをしている。カリーと彼ら(ウォリアーズ)のせいだ。以前のゴールデンステイトが3ポイントを打つのは構わないけど、どのチームにも3ポイントシューターがいるわけじゃない。それなのに、なぜ全チームが同じ戦術なんだ? それが試合をつまらなくしていると思う」
これに対してコミッショナーのシルバーが「彼(シャック)の意見は尊重する」と断った上で、「彼がプレーしていた時は正反対だった。批評家は、『彼のゲームにはバリエーションがない。ダンクばかりだ』と言っていた。すべてのチームが同じオフェンスをするのを見たいとは誰も思わないだろう」と述べた。
また、今季序盤戦の低視聴率はMLBのワールドシリーズや大統領選挙と時期がかぶったことも一因だと考えているようだ。
一連の議論を受け、元NBA選手のアリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil’s Arena』で、「すべてのチームが3ポイントを多く打つべきではない。どのチームにもステフ・カリー、クレイ(トンプソン)、KD(ケビン・デュラント)がいるわけじゃないからな」とシャックの意見に同調。
さらに、年間価格が10ドル(約1540円)値上げされて年間109.99ドル(約1万7000円)、プレミアム・バージョンで159.99ドル(約2万4700円)かかるNBAリーグパス(配信サービス)も視聴率低下の要因のひとつになっていると触れた。
「今は試合(中継)を見るのにお金がかかりすぎる。昔は無料だった。自分のチームのために、ケーブル(テレビ)を買わないといけない。リーグパスを購入しないと、コンテンツが手に入らないからな。結局、試合の販売が行なわれているんだ。昔はすぐに入手できたけど、今は自分で見つけなければいけないし、難しくなった。それが問題なんだ。NBAはお金の面ではパーフェクトだが、視聴者に喧嘩を売っているようなものだ」
アメリカのNBAリーグパスは、地域のブラックアウト制限があるのが問題点で、例えばレイカーズファンであっても、ロサンゼルス近郊に住む人は試合を観られないため、月60ドル(約9250円)のケーブルテレビに加入しなければならない。一方でケーブルテレビでは、地元チームの試合と全国放送の試合しか観ることができない。HuluやFuboなどのストリーミングサービスもあるが、当然料金がかかる。
高額な課金をしなければ試合を観られなくなってしまった状況が、視聴率低下に影響を及ぼしていることをアリナスは危惧していた。
引用元: ・【NBA】視聴率低下を元選手たちが危惧。シャックは「3ポイント多投のスタイル」、アリナスは「視聴環境と価格高騰」が原因と指摘 [鉄チーズ烏★]
放映権が1年間2兆円とかで売れてるから放映権の分配金だけで余裕
更に人離れ加速しそうだな