【宇都宮】電車で喫煙注意され高校生に暴行　被告に懲役3年求刑

走行中のJR宇都宮線の車内で喫煙し、注意した男子高校生に殴る蹴るの暴行を加えて重傷を負わせたとして、傷害や強要などの罪に問われた飲食店従業員、宮本一馬被告（28）の初公判が16日、宇都宮地裁栃木支部（片山憲一裁判長）であった。宮本被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、検察側は「極めて自己中心的で、身勝手で悪質」と懲役3年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。

起訴状などによると、宮本被告は1月23日午後0時5分から同10分ごろ、栃木県内の雀宮―自治医大駅間を走行中の車内や自治医大駅のホームで、喫煙を注意した男子高校生（当時17歳）に土下座させ、顔や体に殴る蹴るの暴行を加えて右ほお付近の骨を折るなど約4カ月の重傷を負わせた。

検察側は論告で「経緯と対応は悪質。社会規範に外れた行いを注意され、若年者に必要の無い暴力を振るった」と非難した。一方、弁護側は、宮本被告が精神鑑定で軽度の知的障害があると診断された点を指摘。想像力が乏しく行動を抑制できないなどと主張し、「現在は冷静になり、素直に罪を認め反省をしている」と執行猶予付きの判決を求めた。

被告人質問で宮本被告は、当時を振り返り、「けんかを売られたと思った。頭に血が上って、この後どうなるかを考えられなかった」と説明。「なんでこんなことをやったのだろうと思っていた。明らかに僕が悪い」と述べた。判決は7月19日。

ソース　https://news.yahoo.co.jp/articles/c7f558618339f1630ee50776540d8af1867b8811