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女子テニスの元世界女王・大坂なおみ(24)の母・環(たまき)さんが本紙のインタビューに応じ、これまでの波乱万丈の歩みを激白した。4大大会で優勝4回の実力を誇る〝世界のナオミ〟はコート外の影響力も絶大。それゆえ言動が注目され、多くのバッシングも受けてきた。人種差別、誹謗中傷、やっかみ…家族が背負ってきた苦悩の日々を振り返り、昨年の東京五輪で起きた〝サプライズ〟についても改めて振り返った。
――ハイチ系米国人の夫、2人の娘との生活でつらかった経験は
環さん(以下、環)もう数えきれないほどありました。当時、テニスの会場には裕福な白人が多くて、アジア人の私は白人女性とは違う待遇を受けていたように感じたことが何度もありました。ジュニアの大会では娘たちが試合中、不平等な扱いを受けていたこともあります。
――具体的には
環 下のクラスの大会は線審がいないため、自陣コートのイン、アウトは自己申告。勝つためなら何でもするロシア系の選手などは、クレーコートでハッキリと跡がついているのに「アウト」と言い張る。見回りに来た主審に助けを求めても「あなたのコートじゃないから相手のポイントね」と突き放される。逆に相手が抗議した時は意向が採用される…みたいな。
――その時の娘さんたちのリアクションは
環 基本的に相手の言いなりでした。私たちがコートの外から「おかしい。なんで許しちゃうの?」って言っても「私にできることではないし、ここでエネルギーを使う必要ない」って引き下がるような子たちでした。
――日本と米国の文化の違いは
環 日本人は「前向きに検討します」みたいに〝グレー〟が多い。でも米国はイエスかノーか、ハッキリと回答を求める。その文化の違いはかなりあると思いますね。私はこっち(米国)のほうが水に合うかもしれません。
――娘さんが黒人の方から差別を受けたことは
環 それはないです。黒人の方たちって、黒人の血が1滴でも入っていたら「仲間だ」って歓迎してくれるんです。米国では学校や役所の書類や契約書などによく「白人、黒人、アジア人、ラテン、ハワイアン、その他(оthers)」と人種を選ぶ欄がある。子供たちは「その他」を選択していましたが、そこには戸惑いもあったようです。
――なおみさんの言動はよく批判される。なぜだと思うか
環 これは日本だけじゃなく、どの国でも見受けられますね。私たちはロンドンやパリ、メルボルンにも行きますが、保守的な人たちはよそ者に対してある程度までは認めるけど、自分の国を代表するようなレベルになると一気に否定的になる。正直、日本の一部の人たちからのコメントで嫌な気持ちにさせられた時もありました。習慣、文化を大事にするのは素晴らしいですが、いろいろな国のさまざまな文化や社会も尊重できるとより素晴らしいのに、と思います。
――そんな中、なおみさんは昨年の東京五輪の聖火リレーで最終走者に選ばれた
環 最初に聞いた時は「え? ウソでしょ?」って本当にビックリしました。日本の保守的な方たちからは常に「大坂なおみは日本人じゃない」「日本語もろくにしゃべれない」って言われていたので、まさかその代表に選ばれるなんて…。当日を迎え、自分の目で見るまで信じられなかった。なおみの姿を見て、それまでの苦しい日々を思い出して、涙が止まらなかったです。
――選んでくれた組織委員会に対して
環 森(喜朗)さん、橋本(聖子)さん、どちらが選んでくださったか分かりませんが、ありがたくて、もう感無量です。ネットでは日本国内から「なぜ大坂なおみを起用するんだ」と否定的な意見もありましたが、その批判も計算した上での決断だったのかなと思います。また、国外の人たちはほとんどが肯定的だったと記憶しています。テニス業界のみならず世界の有名スポーツ選手から祝福してもらえたことも光栄でした。日本が多様性の社会に向かって行く未来を感じました。
――なおみさん、まりさんの今後について
環 それは全て彼女たちに任せます。私は自分の好みや思想を大人になった彼女たちに押し付けたくない。自分の人生ですから。悔いがなく、いい人生だったなって言えるように生きてほしいですね。
引用元: ・【過酷な米NY生活】大坂なおみの母が激白!〝世界のナオミ〟波乱万丈の歩み「ジュニア時代から不平等な扱い」 [鉄チーズ烏★]
2人の娘(長女・まり、次女・なおみ)に恵まれた後、夫が「ウィリアムズ姉妹(ビーナス、セリーナ)のようなテニス選手にしたい」と思い立って米ニューヨークに移住。経済的にも厳しい一家4人は差別にも耐えながら過酷な生活を送った。
環さんの著書「トンネルの向こうへ」(集英社)では、光の見えないトンネルを走り続け、なおみが世界女王の夢をつかむまでのサクセスストーリーがつづられている。
マイケルチャンが言ってたな 錦織圭の時に
「日本人は前向きに検討しますが多い」
岸田さんのことか