今月に入り、約2年ぶりに日本人を含む外国人観光客の受け入れを再開した韓国。観光ビザさえあれば日本人の韓国旅行が可能となった。一方、日本も10日から外国人観光客の受け入れを再開している。当面は添乗員付きのツアー客限定だが、それでも韓国では“日本旅行”を楽しみにする人が多いという。韓国の報道によれば、海外旅行を予約した人の4人に1人が“日本旅行”を選んだというから驚いた。
新型コロナ感染拡大前の2019年、韓国で大々的な反日デモ“NO日本”が繰り広げられていたのは今も記憶に新しい。国を挙げての日本製品の不買運動が広まる中、日本旅行をしていた韓国人俳優がSNSに写真を投稿しただけで、ネットユーザーたちから「軽率だ」と批判を浴びていた。俳優は投稿を削除した。
けれど、どれほど日韓関係が悪くとも、日本好きの韓国人が多かったのも事実。“隠れ日本好き”は変わらず日本旅行を続けていた。さすがにSNSへの投稿は控え、「ほとぼりが冷めた頃に投稿する」と言いながら写真を撮っていたものだ。
デモはやがて“NO日本”から“NO安倍”へと形を変えたが、いまや過去のものとなった。ほとぼりが冷めたどころか、日本製品の不買運動など話題にもなっていない。この2年で当時の出来事がすっかり忘れ去られた。
反日デモが起こる以前から、韓国では日本旅行が人気だった。大手書店に行くと、海外の人気都市ランキング10位のうち6つに日本の都市がランクインしており、人気の高さがうかがえた。
観光地は東京よりもむしろ大阪や福岡の人気が高く、北海道や沖縄も続く。特に大阪は「京都や神戸、奈良へのアクセスも良く、東京よりも航空券が安い。食べ歩きも楽しく、時間が余ればUSJで遊べる」と韓国人女性は絶賛していた。
■4日間で20万円を超えるプランも
だが、今はコロナ前と比べ、航空運賃や燃油代が高騰しており、日本旅行のハードルは高くなっている。韓国の大手旅行会社「ハナツアー」には、4日間の北海道旅行や福岡旅行が日本円で約20万円を軽く超えるプランも見られる。
3年前、あれほど批判された日本旅行だが、今となっては「唾を吐いた井戸水を飲む」という韓国のことわざのよう。当時、唾を吐かれた形の日本旅行は今よりずっとお得だった。素直に訪日して楽しめばよかったのに、と思わなくもない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b636c482a1a42079d7942502d61e7351e6ce4d3f
引用元: ・韓国人の間で“日本旅行ブーム”到来の予感…大阪や福岡が大人気 [首都圏の虎★]