「誰がネットで神戸ビーフを買うねん」“呼び水”のはずが、予想に反して瞬く間に目玉商品に
ネット販売限定の『極み』は、通販で肉が売れない時代の呼び水として、誕生した。
「知人からの勧めでネット通販を始めた1999年当時は、ネット詐欺が問題になっていた時期だったので、100g数千円もする神戸ビーフをネットで購入してもらうというのはハードルが高かったんですよね。そこで、手の出しやすい価格でお店のコンセプトが詰まった商品をつくって、次のお肉の注文に繋げたいという思いで『極み』が生まれました」(旭屋店主・新田滋さん/以下同)
A5ランクの3歳雌牛のみを使用し、お肉の食感がはっきり伝わるよう、角切りでカット。じゃがいもは契約農家が無農薬で栽培する糖度の高いレッドアンデスを選んだ。全て手作りのため製造数は限られ、当初から現在まで、原材料費の肉だけで販売価格を上回る赤字商品だ。
「当初は『誰がネット通販で神戸ビーフを買うねん』と思っていたのですが、いざ始めてみると、鹿児島や北海道の離島などにお住みで、近場で神戸ビーフを買うことができない方々から『テレビでよく見る神戸ビーフを実際に食べてみたい』と多くのご注文いただきました」
(中略)
■タイムカプセルコロッケ?「30年後も一緒に食べようね」時を越えて届く人生の指標に
長い年月を経て到着する『極み』。注文時と発送時では自身を取り巻く環境の変化が大きく変化している購入者も多い。
「商品発送前に確認のお電話を差し上げているのですが、半数近くの方が注文したことを忘れていますね(笑)。雑誌やテレビの取材を見て衝動買いされる方が多いので、覚えていない事が多いようです。ご説明すると大体の方が思い出してくださり、『やっと順番が回ってきたんですね』と喜んでいただけますが、ご家族の方が電話に出られた際には、『何年も前の注文の電話が来るわけないので結構です』と詐欺だと勘違いされてしまうこともあります(苦笑)」
注文時に付けることができるメッセージカードには、『30年後は結婚して子どもがいるんかなぁ』『死んでいたらお墓に供えてください』等々、それぞれの未来へのメッセージが様々に綴られているという。
「他にもSNSで『届くまであと100ヵ月』などとカウントダウンしていらっしゃったり、『がんですが届くまで生きます』と特別な思いを込めてご注文くださる方もいらっしゃいます。ある会社から『社員のみんなで食べたい』と200個ご注文いただき、発送の際には倒産していたこともありました。発送時にご注文された方が亡くなられていて、ご家族の方が『せっかくだから頂いておきます』とお受け取りいただくこともあります。その他にも『家族みんなで食べようと頼んだのに、離婚して俺1人になった』という方もいれば、『結婚したときに頼んで、届いた時は子どもが生まれて3人で食べた』という方もいらっしゃったりと、本当に様々ですね」
続きはソースで
Yahoo(ORIKON NEWS)6/22(水) 7:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/96b579ebfb0ec7c212d0410125106104a02aa42c
引用元: ・【話題】予約30年待ちの“幻のコロッケ” 未来の客に作り続ける店主「発送時には詐欺だと間違われることも…」 [アルカリ性寝屋川市民★]
縁起が悪い喰いもんだな