最近がっかりさせられることがあった。何かというと、来たる参議院選挙である。
6月22日の公示を前に各党が候補者選びを進めるなか、5月27日、「NHK党」の立花孝志党首が観光バス会社を経営する原田優美氏の公認を発表した。原田氏は2005年に日本国籍を取得した元中国人。このことはすぐさま在日中国人の間で話題となり、原田氏の過去が掘り返された。
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それによると、原田氏は2年前、クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号内で新型コロナウイルスの集団感染が発生した際、乗船していた中国人観光客のために、隔離期間終了後にバスを手配し、空港まで送り届けた。このことから中国で「愛国華僑」として名をはせ、とある中国メディアのインタビューでは「日本人になったが、心は中国だ」と語っていたという。
このため、ネット上では「中国共産党のスパイを公認していいのか」と非難の声が噴出。わずか3日後の5月30日には、スパイの可能性は低いとしつつも、NHK党が原田氏の公認を取り消したのである。
度重なる党名変更など奇抜さが目立つNHK党だが、マイナー政党の単なるごたごたと片付けてはならない。
立花氏によると、原田氏を紹介してきたのは、民主党(当時)の元衆院議員で、現在は日本維新の会所属議員の秘書を務める高邑(たかむら)勉氏。「親中」の鳩山由紀夫元首相に近い人物だ。
さらに立花氏は、もう1人、元中国人擁立の話があったことも明かしている。
推薦してきたのはある自民党議員で、その元中国人が参院選で当選した暁にはNHK党に10億円を寄付すると言ったらしい(立花氏は断り、公認はしなかった)。この驚くべき話の真偽のほどは定かではないものの、さもありなんと思った。
というのも、私自身、ある人物から「出馬しないか」と声を掛けられたことがあるからだ。金銭的な話にはならなかったが、帰化した元中国人が大勢いるので、比例で出馬すれば当選の確率は高いとのことだった。
私は以前このコラムで、自分は今も中国国籍だとはっきり書いたのだが、どうやら読んでもらえていなかったようだ(参考:来日30年超、それでも私が日本国籍を取得しない理由)。
政治家になって日本に身をささげるためには、相当の覚悟や知識が必要なはずだ。高邑氏や原田氏、もう1人の元中国人の真の目的は分からないが、大した志も持たない人物が日本の政界入りを狙っていることは間違いないだろう。
民主主義国の選挙というものは、所詮この程度なのか。
■もう1つ怒りを覚えたのは、中国大使館が…
もう1つ怒りを覚えたのは、NHK党が原田氏公認を発表すると、中国政府に近い在日中国人が応援を呼び掛け、中国大使館までもがそうしたメッセージを発していたことだ。
中国はオーストラリアやアメリカ、カナダなどで政治献金をしたり元中国人の政治家を応援したりしてきたが、日本でも同じことをしようとしている。そんなことをすれば、ますます中国の評判が悪くなるのが分からないのだろうか。
日本社会は多様化が進み、政治の世界にも今後、外国にルーツを持つ者が増えてくるだろう。
NHK党の騒動は別にしても、現に「新党くにもり」が今夏の参院選で神奈川選挙区に、ウイグル人女性のグリスタン・エズズ氏を擁立している。さらに自民党からは、ウイグル系中国人の父とウズベク系中国人の母の間に生まれ、幼少期に日本に帰化した福岡県出身の、えりアルフィヤ氏が比例代表候補として出馬する。
これから日本では対中関係に加え、帰化1世や外国人の参政権についても、より大きな議論が巻き起こるかもしれない。
いずれにしても私が願うのは、真に日本を愛する志の高い外国系の候補者に対して、有権者が正しくそれを評価してくれること。NHK党の一件が日本にとって、悪しき前例とならないことを願うばかりだ。【周来友(しゅう・らいゆう)】
6/21(火) 17:11配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/16875bcede035e015de684d4c873c0d3928d1e4a
引用元: ・【周来友】参院選、NHK党「帰化候補」騒動に対する2つの怒り [樽悶★]
二世以降で良い。
隠すからおかしくなる