ジョナサンやガストなどを運営する外食レストラン大手すかいらーくの苦境が続いている。
8月12日の2022年度12月期上半期決算の中で、すかいらーくホールディングスの谷真会長兼社長は、極めて厳しい状況にある、と淡々と語った。
その状況の厳しさは、2022年度の業績予想を大幅に下方修正したところに端的に表れている。
従来予想では営業利益100億円、当期純損益40億円としていたが、修正後は営業利益が20分の1の5億円、当期純損益-20億円へと、大幅な下方修正へと追い込まれた。
この状況を重く見て、すかいらーくは、不採算店など「100店の閉店」を決断した。
閉店を決めたのは6月末で、実際に閉店するのは約6カ月後の2023年初になるという。6月末時点で全国3088店舗を展開していた同グループは、2023年初には3000店舗を切る状況になる。
いま、すかいらーくで一体なにが起こっているのか。
「インフレ影響」があまりに大きい
業績悪化の要因は複数あるが、決算説明資料のなかで想像以上だと感じるのは、コロナ第7波の影響のみならず、インフレ影響が相当に大きいことだ。
そのマイナスインパクトは、上半期だけで41億円、通期では123億円ものマイナスインパクトとしてのしかかる見込みだと、すかいらーくは公表している。
経営幹部も、インフレに起因するコスト高を「予想以上の状況で降りかかっている」と発言している。
これらに加えて、オミクロン株・第7波の影響による客足の急減もある。
以前から、谷会長は、このままディナーの客足が戻らない可能性について言及してきたが、今回の決算でも改めて、「生活習慣は完全に変わった」との認識を示した。
特に地方都市では、インフレ影響による生活防衛意識の高まりからの来客数減が顕著になり、また都心部では出社率低下などによって、ジョナサンなど都心型店舗の業績が厳しい状況にあるとする。
現時点では緊急事態宣言などは発出されていないが、発出時と同等の「緊縮した状態」(谷氏)にあると言う。
メニューの「値上げ」どこまで
一方で、不調ばかりというわけではない。
例えば、駅前立地の店舗は「前年比では決して悪くない」(谷氏)とし、採算が悪化するロードサイド店を閉店する一方で、良い立地への新規出展なども検討していく方針を示した。
とはいえ、根本的な業態転換、ビジネスモデル転換が迫られているのは間違いない。
すかいらーくでは、「客単価の上昇」「生産性向上」の2つの軸で、この苦境を乗り越えようとしている。
ただし、客単価の上昇は諸刃の剣だ。
そもそもすかいらーくは、半年前の2021年度通期決算で「手ごろな価格のメニュー開発」を掲げ、今後の値上げに備えるメニュー体制をとっていた。その後、7月の価格改定では、平均で2.4%の値上げをしている。
ただ、現在の原価コストの増加圧力(コストプッシュ)は強まる一方だ。谷氏は今後「商品によっては100円値上げしなければならないものも出てきそうだ」とも言う。
どこまでの値上げが許容されるのか、客足を見ながら慎重な判断が求められる。
業務の効率化について、すかいらーくでは大規模なら配膳ロボット導入も進めている。
この成果について、執行役員の平野氏(IT本部マネージングディレクター)はBusiness Insider Japanの質問に対し、
「(ガスト、バーミヤンなどの導入店舗で)ピークタイムの利用客の回転数が上がっている」
「(ガスト、バーミヤンなどで)5~7%の(回転数)改善」
があると説明している。具体的には、料理をつくってから提供するまでの滞留時間が30%減、食後の食器を下げる時間の2分減などの成果が出ている。
このほか、メニューを変え、営業時間短縮や宅配代行などとの協業強化、製造ライン再編などにも取り組み、「生産性・コスト削減」で2022年度通期で39億円の収益改善を進める。
引用元: ・すかいらーく「100店閉店」「インフレショック」の苦境。一体なにが起こっているのか [愛の戦士★]
マーチャンダイザー無能すぎるだろ
1割あればよい
オリーブの丘一択
潰れろ糞会社