【愛媛】聖カタリナ学園高野球部監督が指導復帰　部員集団暴行問題で辞意一転

2021年春の選抜高校野球大会に出場した聖カタリナ学園高（松山市）の野球部の寮で部員同士の集団暴行が相次いで起こっていた問題で、辞意を示していた同部の監督（41）が顧問として指導に復帰していたことが30日、同校への取材で明らかになった。6月に問題が発覚した際、同校は監督は辞任する意向で、年度内は野球部の活動に関与しないと説明していた。

同校の相原聡副校長は「心身の状態が好転したことに加え、本人がスカウトした選手が多くおり、指導に携わることで責任を果たしたいという考えに変わったため」と説明している。関係者によると、復帰したのは8月下旬。今回の問題を巡って、学校側は第三者委員会を設置し、まだ調査中だという。

複数の関係者によると、昨年11月と今年5月、野球部の寮内でいずれも当時1年生の元部員が複数の部員から暴行を受け、心身に傷を負って転校した。同校は5月の問題を受けて5月下旬から部活動を休止し、7月の全国選手権愛媛大会には3年生のみで出場した。日本高野連からの厳重注意処分を受け、9月10日に地区予選が始まる秋季四国地区愛媛県大会には出場できない。【斉藤朋恵】

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