【社会】 薄さ0.06ミリ、指先が伝える安心　男性を動かした女性の本音

台湾生まれの指サック「findom」（フィンドム）が、性行為の際に女性を雑菌や傷から守ると期待を呼んでいる。売り上げは長くパッとしなかったが、レズビアンや風俗で働く女性たちから支持されるように。
輸入販売を手がけるアートメディア（東京都）代表の森本陽介さん（62）は芸能人のプロデュース業をしていた。「10人中9人から『やめておけ』と言われた」が、畑違いの事業をあきらめなかったのはある確信があったからだ。

――フィンドムとはどういった商品ですか。

ラテックス製で長さ8センチ、薄さ0・06ミリの使い捨て指サックです。コンドームのような医療機器の指定を受けていないため、品目は「雑貨」ですが、性行為の際に女性を雑菌や傷から守る役割が期待されています。
女性のセルフプレジャーや月経カップの出し入れ、子どもに座薬を入れるときにも活用されているようです。

――なぜ日本での販売を手がけることになったのですか。

フィンドムは台湾で年間400万個を売り上げる人気商品です。台湾は親日家が多く、私は日本人アーティストのコンサートやスポーツ興行などに携わってきました。
アダルトビデオ（AV）の人気も高く、AV女優の蒼井そらさんなどは抜群の知名度です。フィンドムのメーカーが男優の加藤鷹さんをイメージキャラクターに起用するのを仲介したことをきっかけに、2013年、日本に輸入し、販売する権利を手に入れました。

当時、周りの10人中9人から「やめておけ」「どうせ売れない」と言われました。その反応にむしろ「これはいける」と思ったんです。

https://www.asahi.com/articles/ASQBC5VMKQBBOXIE009.html