MLBが下した発表が波紋を広げている。現地時間10月28日に今年11月に韓国で開催を予定していた「MLBワールドツアー・コリアシリーズ」を中止するとしたのだ。
来月11、12日に釜山、14、15日にソウルで行なわれる予定だった同シリーズは、サンディエゴ・パドレスの韓国人野手であるキム・ハソンに加え、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)やランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ)などMLBでも屈指の実力者の参戦も決まっており、小さくない注目を集めていた。
しかし、MLB選抜の1922年以来100年ぶりの訪韓は土壇場でご破算となった。いったいなぜなのか? ジム・スモール国際上級副社長は「我々はイベントプロモーターと継続的な契約上の問題を抱えており、しばらくの間、解決しようとしてきた」とMLBの声明内で説明。そのうえで「残念ながら、我々は韓国のファンに高い品質を提供できないため、ツアーを中止にするしかなかった」とした。
無論、韓国側は不信感を募らせている。同国のプロ野球を統括する韓国野球委員会(KBO)は公式ホームページで「野球ファンの信頼を守れなかった点、そして試合を準備してきた選手が受ける被害等について、遺憾の意をMLB側に伝達する」と表明。さらに日刊紙『朝鮮日報』の取材に応じたシリーズを企画したプロモーター側は「我々も慌てている。契約が守れないようならもっと早い中止にできた。しかし、彼らが不利になるとみて、こういう展開にしたんではないだろうか」と語った。
また、韓国メディア『スポーツ春秋』は、今年9月19日の会見で「びっくりする選手たちが参戦する」としたMLB側のコメントを紹介。そのうえで「韓国の野球ファンはジャッジや大谷のようなスターたちが訪韓すると期待させられた」と嘆き、中止に至った原因を追究した。
「このワールドツアー中心の最大の被害者は韓国野球界だ。チケット代は最大40万ウォンというとんでもない額にまで膨れ上がり、参加選手は誰も知らないような有名ではないメンバーばかりが居並んだ。ある関係者は『MLBが準備した有名な選手は誰も含まれていなかった』とぼやいたほどだ。参加が有力だと伝えられたジャッジは、はなからその意思がなく、現役を退くアルバート・プーホルスも早々に不参加を表明。それだけスター選手がいないのにもかかわらず、チケット代だけが異様に上がり、興行の惨敗は見えていた」
この興行中止について「野球ファンの失望は大きい」とする同メディアによれば、今後は責任を巡って、プロモーターとMLBによる法廷闘争の可能性もあるという。
構成●THE DIGEST編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc016ce0792e7ccd4b6ce4d25c1c787311af7a8c
引用元: ・「大谷たちが訪韓すると期待した」MLBツアーの“中止騒動”に韓国メディアは「最大の被害者は韓国球界だ」と嘆き! [10/30] [昆虫図鑑★]
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