「予算を小さく言っていたのか」「最終的にもっと高額になりそう」。当初2億5000万円とされた安倍晋三元首相の国葬費用が16億円余に膨らむと分かった6日、政府への疑問の声が改めて上がった。困窮者対策など「他に使い道がある」とする主張も根強い。(長竹祐子、奥野斐、加藤益丈)
◆「金額の問題じゃない」SNSでも賛否
JR中野駅北口(東京都中野区)では6日夕、国葬に反対する地元の団体などが「『国葬』なんてありえない」と書いた横断幕を掲げ、国葬の是非を問うシール投票や反対署名を駅利用者らに呼びかけながら、批判の声を次々に上げた。
「安保法制の廃止をめざす中野アピール実行委員会」共同代表の松井奈穂さん(68)は「災害などで、どうやって生活を立て直そうかと困っている人がたくさんいるのに、16億円とは税金の使い道を間違っている。国葬どころではない」ときっぱり。
訴えを聞いていた団体職員の男性(59)は「予算を小さく言って国葬を強行するのはあり得ない。聞く耳を持たない内閣の象徴だ」とこれまで2億5000万円と説明してきた政府を批判した。
インターネット上の交流サイト(SNS)でも金額を巡り「安い」「高い」「額の問題じゃない」といった賛否や感想の投稿が相次ぎ、ツイッターでは「国葬16億」が一時トレンド入りするなど注目を集めた。
「#国葬反対」のハッシュタグ(検索目印)が付いた投稿では「2.5億って言ってたのなんだったの?16億は他で使ってほしい」など、費用の膨張や税金の使い道への批判が目立った。物価高対策や社会保障費を優先すべきだとの意見や、政府の見積もりに「最終的にもっと増える」と懐疑的な見方もあった。
◆「アベノマスクより安い」皮肉も
一方、国民1人あたりの金額にすれば十数円だとする反応も。政府が新型コロナウイルス対策で配った布製の「アベノマスク」に総額543億円かかったことを挙げて「安いもの」という皮肉な声もあった。
国葬の中止を求めるデモやオンライン署名活動をしているルポライターの鎌田慧さんは「高まる反対の声を突破しようと、渋々発表した感じ。週刊誌では30億円とか50億円とか報じていて、本当に16億円で済むのか疑問だ」と話す。
国葬に反対する人から理由を聞き「お金の問題はもちろん大きいが、それだけではない。国民の内心に踏み込むなどの問題がある」と感じているという。鎌田さんが一番許せないのは、国会で説明せず、閣議決定で国葬の実施を決めた「議会制民主主義を無視したやり方」だという。
「小さな部分を改善するポーズをとったくらいでは意味がない。内閣と自民党の合同葬に転換するなど、国葬を中止する以外の道はない」と強調した。
東京新聞 2022年9月7日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/200490
引用元: ・2.5億円とは何だった?…安倍晋三元首相の巨額国葬に不満噴出(東京新聞) [蚤の市★]
なんでこんなに金かかんだよ
言わせんなよ恥ずかしい
国葬が文字通りの国葬になりそうだ
賛成しないと損ですよ?っていう触れ込みだったのにな