2022年12月2日 06:50
[ニュース近景遠景]
猫のふんや死骸を放置した南大東村の倉庫で猫を飼育したとして、同村の50代女が動物愛護管理法違反(虐待)の疑いで逮捕された。2013年ごろから倉庫で猫を飼い始めた容疑者は、外で野良猫に餌をやるなどして村役場と対立。害虫の被害を受けた近隣住民の理解も得られず、多くの猫を抱えて管理できなくなる「多頭飼育崩壊」に陥った。
「飼育管理できなかったのは明らかだ。擁護する人はぜひ現場を見に来てほしい」。1日夕方、倉庫で猫の保護を終えた村関係者の1人は訴えた。
入り口からは異臭が漂い、大量の害虫が外の道路に出ていた。容疑者は交流サイト(SNS)のフェイスブックで支援を募っていたが、中には寄付されたとみられる餌袋や飼育用の柵が無造作に積まれていた。
倉庫にはまだ20匹近くの猫がいるとみられる。疲労の色をにじませたある村職員は「中は真っ暗で、ライトをつけても見渡せない。いつ終わるか、見当がつかない」とため息をついた。
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村は、19年に施行した「飼い猫の適正飼育と管理に関する条例」に基づき、容疑者が飼う猫に、村の費用負担で避妊去勢手術やマイクロチップを装着。しかし容疑者が条例で義務付けられている1匹千円の登録をなかなかしなかったため、両者の溝が深まった。
対立が決定的になったのは、容疑者がフェイスブックを始めたことし6月以降。「島で猫条例ができて野良猫の行き場がなくなり、猫50匹を保護している。里親になって猫を助けてほしい」などと投稿した。容疑者は逮捕前、本紙の取材に「現状を知ってもらいたかった」と話した。
村が捕獲した猫は譲渡先が見つからなければ殺処分される。投稿以降、村には苦情の電話が増えた。職員の1人は「言葉で言えないようなどう喝を受けた職員もいた。若手は恐怖を感じている」と語る。
容疑者は「行政も捕獲された猫を助けるため模索中。批判の電話などは遠慮してほしい」と呼びかける一方、自身も批判の投稿を続けた。
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60代の男性住民は3年前、倉庫付近の居酒屋でノミに刺された。足のふくらはぎ付近に残る痕を指しながら、「ノミは感染症も媒介するので病気にならないか心配だった。以前は理解を示す島民もいたが、今は皆無だろう」と語る。
引用元: ・【沖縄】野良猫に餌あげ南大東村と対立 動物虐待疑いの女 なぜ「多頭飼育崩壊」に陥ったか [ぐれ★]
もう話し合いとか無理なレベルだからな