2022年の年間大賞に選ばれたのは、プロ野球・セリーグ三冠王の村上宗隆選手の活躍を称えた「村神様」でしたが、実は、この結果にピンと来ない人が続出しています。
そもそも、野球のことをあまり知らない人が結構多いようなんです。
今年最も話題となった言葉を選ぶユーキャン新語・流行語大賞。
大賞に選ばれたのは「村神様(むらかみさま)」。
プロ野球、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の神がかった活躍を象徴する愛称です。
街の人は
「良いんじゃないですかね、一番活躍してたし」
「記録も塗り替えたので納得します」
「王さんの記録も超えたし、日本人初なので、56本打ったのも」
と、偉大な記録に納得の一方で…
Q「村神様」をご存知ですか?
街の人は
「えー、聞いたことないです」
「誰が言ったんですかそれ?誰が発言した言葉?」
「村神様?知らない。何の村上ですか?」
「知らんかった」
「知らんかった。まず何のことなのかも分かりません」
街でインタビューをしても村上選手のことを知らないという人が、かなりたくさんいました。
今回の新語・流行語大賞では、特別賞に夏の甲子園での明言「青春って、すごく密なので」が選ばれたほか、プロ野球・北海道日本ハムファイターズを応援するファイターズガールが躍る「きつねダンス」もトップテン入り。
野球に関するワードが多い結果となりました。
これにも違和感を覚える人が多くいるようです。
街の人は
「納得できないですね、流行してないので」
「野球を見ないので、野球に興味ある方が多かったのかなって思います」
「人口の何パーセントが野球って興味あるんだろうねって話してました。確かに分からない人は多いだろうなって思いました」
「流行語」なぜピンと来ない?
なぜ、こうしたズレが生まれるのでしょうか。
「三省堂国語辞典」の編集委員を務める言葉のスペシャリストで、アニメ「舟を編む」の監修にも携わった飯間浩明さんに聞きました。
飯間浩明さん
「今年は実は新語・流行語の不作の年だったんです。どうしてかというと、まずはロシアのウクライナ侵攻という非常に大きな出来事がありまして、世界中がウクライナの状況に注意をしています。そういうなかで、新語・流行語を楽しむという心の余裕がなくなってきた。国内的にも、物価上昇とか、政治とカルトの問題とか心配事が多くて、晴れ晴れと言葉を楽しむという状況ではなかったと思います。そういったなかで言葉のベスト10を選ぶのは、条件が悪かったと思います。
ノミネートされた言葉を見ても、あまり明るい言葉が無い。受賞後のなかでも例えば「キーウ」、「国葬儀」、「宗教二世」こういったあまり明るくない話題で出てきた言葉が選ばれています。もちろん、それはよく耳にした言葉ですから、それを年間大賞にするという道もあったと思いますけど、それだとこのイベントが暗くなってしまう。イベント、お祭りですから、なるべく楽しい言葉を選びたい。そのなかで、野球で活躍した選手がいる。しかも華々しく活躍した村上選手がいた。これは暗いニュースが多かった中で、明るい言葉の話題になるのではないか。審査員が村神様にすがったという面があったんじゃないでしょうか」
「乱暴かもしれませんけど、世の中を運動部と文化部に分けると、スポーツ好きな人は野球にも関心があるかもしれない。一方で、文化系の人は、別の関心を持っているかもしれない。自分の生活感覚で感じる言葉というのは、自分だけのものがあるんです。その言葉感覚はどうしても他の人とずれますし、メディアで流れている言葉ともズレてくるんです」
ところで、納得のいかない人たちに今年のマイ流行語は何か聞いてみました。
街の人は
「片手ダブルピースですね。千鳥が次に流行るやつって言ってました」
「ゴイゴイスーです、ダイアンの津田さんが言うととても面白いです」
皆が納得する流行語は、生まれにくい世の中になってきたのかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f24a477b32e39067d166da24b845d65f47647be1
引用元: ・流行語年間大賞「村神様」ピンと来ない人が続出 メディアの言葉とズレが生じるワケは? [首都圏の虎★]
無駄に持ち上げられて無駄に叩かれて村上も気の毒だな
流行語ではない
トリプルスリーはマジで意味不明