試合後のバスでは、誰とはなく「こんなんじゃダメだ」という怒声が上がった。
「当時の一番の課題は監督と選手のディスコミュニケーションでした。森保一(はじめ)監督(54)は選手の自主性に任せるスタイルで最低限の決め事だけ行えばよいと考えていた。しかし、海外のクラブでプレーする選手の中には、抽象的な指示に辟易している者もいました。両者の間には、大きな溝が横たわっていたのです」(サッカー協会関係者)
このままではドイツ、スペインはおろか、全敗でのグループステージ敗退も免れない状況だった。そんなチームの危機に立ちあがったのは、ベテラン陣だった。長年にわたり代表チームを取材するスポーツライターの木崎伸也氏が語る。
「9月に行われた欧州遠征ではキャプテンの吉田(麻也・34)を中心に徹底したコミュニケーションの見直しが図られました。たとえば全選手が参加してのミーティングが、連日行われた。それまではポジションが近い選手が集まって話し合いを行うことはありましたが、全体でやることはあまりありませんでした。そうして出た意見を、〝幹部〟にあたる吉田や長友(佑都・36)、遠藤(航・29)ら数名が、直接森保さんに伝えました。采配はもちろん、『より具体的な映像を見せながら細かい指示を出してほしい』といったミーティングへの要望まで話し合ったそうです」
中心選手からの直談判を受け、森保監督も選手側へ歩み寄った。効果はすぐに表れた。遠征中に行われた格上のアメリカ戦では2-0で快勝。大きなターニングポイントとなった。
そして、新生・森保ジャパンはカタールに乗り込んだ。ドイツ戦では後半から守備を3バックに変更し、快勝。森保監督のリサーチ力が光った采配だった。
「大胆な変更でしたが、これはフットサル日本代表からヒントを得たそうです。森保さんはブルーノ・ガルシア前監督(48)の講習を受けたりしています。フットサルでは複数の戦術を用意し、相手や状況に合わせて試合中に変えることは一般的。その考え方を知っていたからこそ、積極的な変更が行えたのでしょう」(木崎氏)
しかし、コスタリカ戦ではまさかの敗戦。そこで奮起したのが控え選手たちだった。スペイン戦で逆転ゴールを決めた田中碧(24)が「コスタリカに負けて、選手が色々言われているのを見て腹が立つ部分もあった」と試合後に語ったように、サブ組の士気がチームを支えたのだ。ある協会スタッフは、代表選出を懐疑的に見られていたあの選手が、ベンチメンバーの模範となっていたと明かす。
「柴崎(岳・30)は最後まで献身的でした。ランニングでは率先して先頭を走り、練習でも手を抜かない。時には使用済みのユニフォームをスタッフと一緒に運ぶなど、常にチームのために動いていた。その存在は大きかったです」
◆選手ファーストという流儀
決勝トーナメント初戦でクロアチアに敗れた森保ジャパン。試合翌日の会見で4年間について聞かれた森保監督は、「悔いはない。いまできることはすべてやれたと思う」と淡々と語った。
感情を表に出さない森保監督だが、協会関係者は苦悩する姿を垣間見てきた。
「南野(拓実・27)がリバプールにいたとき、森保監督が『世界一のチームにいる選手に、俺が何を教えられるんだ』とぼやいたことがあります。今回の代表は26人中19人が海外組。自分より経験のある選手に対して何ができるのか、最後まで悩んでいたのではないでしょうか」
そんな中で作り上げたのが、選手ファーストという考え方だった。
「考え抜いた末に、バランス感覚に優れた森保さんは、自分より実績があるのなら、選手を優先すべきと判断した。監督としては間違っているかもしれませんが、選手に気持ちよくプレーさせることを何より重視していました。よく〝チームの輪を重んじる〟と言われますが、それも選手がやりやすい環境を作るためだと思います」(サッカー専門誌ベテラン記者)
森保監督の想いと、それに応えた26人のサムライたち。「激闘の16日間」の記憶は、多くの人々の心に焼き付いた。
『FRIDAY』2022年12月23日号より
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3681143895cdeaf88ab48c39cb56ceef1938bc8
引用元: ・「こんなんじゃダメだ」と帰りのバスで怒声があがり…森保一と26人のサムライ「激闘16日間」舞台裏 [数の子★]
柴崎は何だった?
日本国民も優しく接してやる必要ねーよこんなやつら
そんなことしてる間は絶対優勝できない
それに頼ってなよってくことになるからな
ぬるま湯に使ったら負け
打ち上げの予約が飲み放題コースじゃなかったのが原因か?
トルシエのフラット3無視からの伝統
岡田に造反した三浦カズ