ロシア国防省は12月14日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」を、カルーガ州にある地下格納庫の発射台に移す様子を撮影した映像を公開した。
ロシアのメディアはこの兵器を「広島原爆の12倍の威力」と表現し、ロシアの核能力について、西側諸国に警告のメッセージを送るための映像公開だと報じている。
ロシア政府寄りのメディア「コムソモリスカヤ・プラウダ」は「ヤルス」について、「アメリカが(1945年8月6日に)広島に投下した原子爆弾の12倍の威力」があると報道。
射程距離は最大1万2000キロメートルと、アメリカやヨーロッパのどこでも攻撃することが可能で、ペイロード(弾頭部分の積載重量)は最大500キロトンにのぼるとも説明した。
軍事専門サイトの「ミリタリー・トゥデイ」によれば、「ヤルス」の重さは4万9000キログラム(49トン)。
「RS-24ヤルス」は「トーポリM」を基盤に開発されたもので、西側諸国では「SS-29」として知られている。
モスクワ熱技術研究所が開発して2007年に初めて発射実験が行われた。
また「ミリタリー・トゥデイ」によれば、ヤルスは7分間で発射準備が整い、屋根がスライド式になっている特殊な格納施設か、
あるいは事前に準備された場所ではなくても現場に展開されているなかで発射が可能だ。
ICBMのヤルスは戦術核兵器ではなく、アナリストは、非正規戦争となればロシアに軍事的な優位性はないのではないかと考えている。
だがロシアのメディアは、ロシアの核能力についての主張を強調している。
(ウクライナ)ドネツク州の親ロシア派勢力の司令官であるアレクサンドル・ホダコフスキーはロシア国営メディアに対して、
ロシアが戦争に勝利するには核兵器を使用するしかないと述べた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/12/12icbm.php
軍事パレードで披露されたICBMヤルス
https://img-newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2022/12/221216web_rby01-thumb-720xauto-575423.jpg
引用元: ・【ロシアが西側諸国に警告】ヤルスは「広島に投下した原子爆弾の12倍の威力。アメリカやヨーロッパのどこでも攻撃することが可能」 [クロケット★]