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2023.01.06
22歳という若さで宇宙に散った『ガンダム』シリーズの女傑ハマーン・カーン。その短い生涯には、彼女の運命を変えた男たちの存在がありました。その運命の出会いがハマーンの人生に与えた影響について振り返ってみます。
中略
そんな彼女が人生で最初に影響を受けた男性はシャア・アズナブルでした。
ハマーンがシャアと出会ったのは U.C.0081年頃のアクシズと言われています。ジオン公国の英雄的パイロットだった彼に惹かれた彼女はシャアへ接近、親しくなっていきます。本編中に詳しい描写はありませんが、シャアと親しくなるために、ニュータイプ能力やパイロットとしての技量を磨いた可能性は十分に考えられます。
0083年に父マハラジャが死去した時、ハマーンを次期摂政に推挙したのはシャアだと言われていて、シャアが彼女の人生を決定づけたとも考えられます。なお、ふたりの仲はその後急速に悪化し、作戦で恋人関係まで演じたふたりはその道を違え、再会後には命を賭けた痴話喧嘩を演じるまでになっています。
その後、アクシズを率いる身として誰にも媚びない「鉄の女」になっていたハマーンは、0088年2月、コロニーレーザーをめぐる「メールシュトローム作戦」でカミーユ・ビダンと対峙します。
宇宙空間でモビルスーツごしに出会ったふたりは、互いの持つニュータイプ能力の高さから深層意識に眠る記憶を感知、共有するほどの精神共鳴を見せました。心の中を覗かれて当初は怒るハマーンでしたが、ニュータイプとして理解し合えるかもしれないという点で興味を持ったのか、やがてカミーユを気に入り、年上が好みじゃないカミーユのために、若者向けのおしゃれをしてデートに誘ったとも言われています。
ですが、立場の違いから進展はなく、カミーユがシロッコと決着をつけた後には交流すらなくなってしまいました。ハマーンは、シャアの時と同じく、自らが求めた者と寄り添えなかったのです。
そして、ハマーンにとって、シャアと並ぶほどの「運命の男」とも言える人物がジュドー・アーシタです。
ジュドーにシャアと同じ気配や強さ、そしてシンパシーを感じたハマーンは、今までにないほど強い興味を抱き、再三にわたって仲間にならないかとアプローチし、自らの心情を吐露することもありました。ジュドーもハマーンには惹かれていたようで、もしハマーンがネオ・ジオンを率いていなかったら、この関係は成就したのかもしれません。ですが、ジュドーにとってハマーンは改心なくば受け入れられる存在ではなく、最終的にジュドーはハマーンと戦うことを選択。ハマーンは敗れたのです。
「ジュドーという強い子に会えて、地球圏へ帰ってきて良かった」というハマーンの最期の言葉と、「強い男に憧れながらもそうした存在を理解できず、小悪党に成り下がった女」という富野由悠季監督の評を合わせると、彼女にとってのジュドーは「ようやく理解の片鱗をつかむことができた強い男」なのではないかと考えさせられます。
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引用元: ・『ガンダム』なぜハマーンは男に恵まれなかった? 富野監督に「小悪党に成り下がった女」と言われる理由 [muffin★]
結局政治的には何がやりたかったのかよくわからない人だったな