1/20(金)
「私は日本人」……アメリカの白人ミュージシャン、グウェン・ステファニーの発言が文化盗用の最たるものとして大きな波紋を呼んでいる。
グウェンはミュージシャンとしての20年以上のキャリアを通して日本のハラジュク・カルチャーを筆頭にアフリカ、ラティーノ、インド、ネイティブ・アメリカンなどのカルチャーを次々と取り入れ、その度に「文化の盗用」を批判されてきた。それに対し、グウェンは文化は相互交換されるものという自説を貫き、謝罪は行っていない。
だが、今回はファッションや音楽の盗用だけでなく、日本人のアイデンティを盗用したと言える。加えてマジョリティ、わけてもグウェンのように人気と影響力を持つ人物の場合は、文化の盗用が経済搾取の側面も併せ持ってしまう。
中略
ロック・バンド、ノー・ダウトのヴォーカリストであるグウェンは2004年に初のソロ・アルバム『ラヴ.エンジェル.ミュージック.ベイビー. 』を発表。グウェンは4人の日本人/日系アメリカ人ダンサーからなるハラジュク・ガールズを結成させ、ビデオやコンサート・ツアーで大々的にフィーチャーした。
ハラジュク・ガールズは日本の女子中高生の制服にインスパイアされた衣装を着、そこに“おてもやん”を思わせる丸く赤い頬紅、舞妓のカンザシを合わせることもあった。
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しかし文化の盗用という言葉も、SNSもなかった時代であり、グウェンが批判を受け入れることはなかった。その後も現在に至るまで根強い人気を保っているグウェンが雑誌『allure』最新号のインタビューで、日本文化の大ファンである自分は日本人なのだと言い切ったのだった。
グウェンは子供時代、米国ヤマハ勤務の父親が日本に頻繁に出張しており、父からの土産話によって日本に大いに憧れていたと言う。大人になり初めて日本を訪れた際、原宿を見て感極まって「神様、私は知らなかったけれど日本人なの、と口にした」とインタビューで語った。
グウェンをインタビューしていたのはアジア系の女性記者であり、「アイム・ジャパニーズ」を一度ならず繰り返すグウェンにえも言われぬ気持ちになったことが記事の行間から読み取れる。
記者がグウェンの言葉に違和感というより嫌悪感に近いものを抱いたのは、グウェンが日本文化のファンであることと、自分を日本人だと主張することの違いにまったく気づいていなかったからだろう。その背景にはアメリカの人種階層の問題がある。
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引用元: ・【文春】米白人歌手・グウェン・ステファニーの「私は日本人」発言、アジア系アメリカ人記者が抱いた“嫌悪感”の正体 [muffin★]
いつかこの国は無くなるんじゃないか?