https://gendai.media/articles/-/105117
東京・中央区の高齢者を対象に驚くべき「税金のバラマキ」ともいえる大盤振る舞いが行われていたことが発覚した。実施されたのは、2022年9月8日(木)・9日(金)・13日(火)~15日(木)で、場所は歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)。
このイベントは約9000人の区民が無料で歌舞伎を観劇するというものだが、この席の通常価格は1万6000円、豪華な幕内弁当がつき、さらに3000円の『買物券と食事券』がついてくるという豪勢なものだった。中央区の福祉保険部高齢者福祉係によるとこのイベントの費用はチケット代だけで実に8000万円超、総計1億円を超える血税が投入されていた。
団塊世代に感じる「疑問」
自治体によっては、豪華な成人式を開くというところもあるが、今回のケースは、高齢者が生きている限り毎年行われるものだ。
それにしても、どうして高齢者というだけで、歌舞伎座が無料になったり、医療費負担が安くなったり、公共施設の利用料が安くなるのだろうか。高齢者は苦労してきたから、それに報いるというのだという話をまことしやかに囁かれてきたが、1回立ち止まって考えてほしい。今の高齢者、特に団塊の世代は、ぜんぜん苦労していない。高度経済成長期の恩恵をモロに受け、バブル経済も経験した神武天皇の時代から考えても、有史においてダントツに恵まれているのだ。
戦争や戦後で苦労したというのは、戦中世代なのである。苦労したという意味では、戦争中の世代はわかりやすい。今のウクラナイ戦争ではないが、国家の目的のために、自分の命を投げ出したり、また米軍による空襲によって多くの人・家族が亡くなった。彼らに報いるというのはある意味国家として当然なのかもしれない。
団塊の世代は、戦後の貧乏な時代を生き抜いたとか、満足に食べられず大変だったとか、実態がよくわからない若い世代に向けて、さまざまな話をするが、まず戦争を経験したわけでもない。なにより、戦後の日本がとても貧乏な時代に苦労したのは、団塊の世代を養っていた世代であり、まだ子どもであった団塊の世代は彼らが必死で調達してきた食糧を食べていただけの世代だ。彼らを高齢者だからといって、戦中派と同じような扱いをすることに私は大きな疑問がある。
国民負担率は増えるばかり
団塊の世代は、74~76歳だ。つまり、76歳以下の高齢者は、それ以上の高齢者と比べて、ぜんぜん苦労していないことが推察される。
そんな彼らは医療費を全然支払っていない。日本では、現役世代(69歳まで)は3割負担、70~74歳までは2割負担、75歳以上は1割負担だ。戦争を経験し、日本の礎を築き上げた戦中派世代は医療費負担が安いというのは、まだ納得できるものであるが、団塊の世代に医療費を安くする理由はいったい何だろうか。彼らは、戦中派が血を吐くような思いをして描いた「経済成長のグランドデザイン」にタダ乗りしたにすぎない。高齢者だからと敬意を表するのは、いったんやめて、77歳以上の人に敬意を深めようではないか。
団塊の世代は人数が多いので、政治家たちも媚びを売り続けた結果がこれだ。
私自身、かつて(紙の)雑誌編集長だったが、若者向けの特集をつくるより、団塊の世代に向けた特集をつくったほうが売れる傾向にあった。新聞もテレビも、現在もその傾向が続いているのだから、世論は団塊の世代にとって耳触りのいい方向で流れて行く傾向がある。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。
いま日本は、防衛費を倍増、今度は少子化対策に関する予算を倍増させようとしている。「聞く力」を発揮するという岸田首相はそれを増税によって賄おううとしている。日本人の国民負担率(財政赤字含む)は、令和4年度で56.9%になっている。これは、アメリカ、イギリス、ドイツをはじめ、福祉国家として日本では知られる北欧のスウェーデンを上回る数字だ。日本は、現時点で世界トップクラスの国民負担を背負い込んでいるのだ。
これ以上、国民負担が増えては、経済成長など夢のまた夢だ。
なんとかしないといけないというときに、この高齢者への「歌舞伎座大盤振る舞い」なのである。高齢者を罰しようというのでは出ない、まずは現役世代と同じ負担を求めるのが筋ではないだろうか。こういった話が自公政権から一切聞こえてこないというのは、やはり日本政府全体が、団塊の世代の得票をあてにしているという証左だろう。現役世代への増税地獄が始まりそうだ。繰り返しになるが、もう一度、問いたい。本当にそれでいいのだろうか。
引用元: ・8000人超の高齢者に「歌舞伎座1等席」をバラマキ…団塊世代への「大盤振る舞い」が導く「増税地獄」 [七波羅探題★]
60歳以上全員
団塊ジュニア
氷河期世代
ワクチン接種に何十兆円も使ってんだから
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