統一教会に奪われたので、SNSでしきりに関係を示唆されていた安倍元首相が象徴として選ばれたという事実があった。
そして、この統一教会問題ならびにカルト問題がクローズアップされており、自民党の屋台骨すらも揺るがす
問題となって今も激震が続いている。
こうした中、かつて日本を震撼させたカルト教団・オウム真理教の信者であり、袂を分かち
現在は脱麻原・反麻原派を主張する「ひかりの輪」という宗教団体の代表をしている上祐史浩は何を思っているのだろう?
先日、この上祐史浩氏にインタビューする機会を得た。上祐氏は何を思い、何を感じ、これから日本の宗教や
未来はどうなっていくと考えているのか。以下、前回のインタビュー記事に続く後編を公開したい。
第二の麻原は生まれるか?マインドコントロールの実態(※前回記事の続きになります。)
鈴木傾城(以下、鈴木):教祖が無理やりマインドコントロールしたらどうなりますか?
上祐史浩氏(以下、上祐):統一教会も、オウムも、マインドコントロールの問題が言われていますが、私は
信者の潜在的な欲求とは関係なく、教祖や教団が悪魔のように信者を心理操作して別人格に作り変えてしまったという主張は
実際には間違っていると思います。
上祐:実は、マインドコンロ?ル論は、国内外の心理学の専門家は、科学的な証拠に乏しく、統一教会でもオウムでも
国内外の教団関係の裁判では認定されたことがないのです。学者が言う通り、統一教会が100人や200に勧誘しても
入信するのは1人か、あるいは1人も入らないわけです。だから、信者側に、自らそうした教団・信仰を求める自分自身の
欲求がなかったら、いくら教団が何かの心理操作技術を使ったとしても効果がないわけです。
そして、今現在は、勧誘される側のカルト教団に対する潜在的な欲求が減少してきており、実際に統一教会の信者を含めて
新興宗教の信者は急速に減少し、高齢化してきている。こうして、社会的な土壌が弱っているから、今後はオウム的な
宗教教団は出てきにくいのではないかと思っています。
言い換えれば、私は、統一教会に関して言われるマインドコントロールの話には、先ほど言ったように疑問を持っています。
カルト教団は、あくまでも、信者になる人が潜在的に持つ自分の中の欲求を引き出して充足するものであって
信者側に何もないのに、意のままに人を操って、カルト教団を作ることができるわけではないと言うことです。
つづきはそーすで
マネーボイス 2023年2月19日
https://www.mag2.com/p/money/1284623
引用元: ・【インタビュー】「宗教が差別を生む」元オウム上祐史浩が語る“宗教二世”問題の根深さ [おっさん友の会★]