主要都市８０地区の地価、３年ぶりに下落なし…コロナ禍からの回復鮮明

国土交通省が２４日発表した主要都市８０地区の地価調査「地価ＬＯＯＫレポート」（１月１日時点）によると、昨年１０月１日時点の調査から上昇したのは７１地区、横ばいが９地区だった。下落する地区がなかったのは、２０２０年１月の調査以来３年ぶりで、コロナ禍からの回復が鮮明になった。

住宅地は全２３地区が上昇した。商業地は４８地区が上昇、９地区が横ばいだった。商業地はＪＲ博多駅（福岡市）やＪＲ金沢駅（金沢市）周辺が上昇に転じるなど、地方にも回復が広がった。

国交省の担当者は、地価の回復傾向が強まった点について「住宅地はマンション需要が堅調だった。商業地は人の流れが戻り、店舗需要の回復が見られた」と説明した。