【舞台】パリ・オペラ座バレエ団の「エトワール」にオニール八菜さん昇格…日本人初

世界最古の歴史を誇る伝統を持つ、パリ・オペラ座バレエ団は２日、最高位「エトワール」に、オニール 八菜 さん（３０）が昇格したと発表した。実力者がそろった同団の約１５０人のダンサーのうち、エトワールは現在１７人だけで、日本人が就くのは初めて。

同団の５段階の階級制度は厳しく、団員の競争意識を高めてレベルを保つため毎年昇級試験がある。しかも、ほとんどは付属のバレエ学校出身。スタイルが統一された優雅な様式美を持ち味としているだけに、海外出身者の昇格は困難だ。

オニールさんは東京都生まれ。母は日本人、父はニュージーランド人で元ラグビー選手のクリス・オニールさん。２００９年にローザンヌ国際バレエコンクールで１位を獲得。１３年に同団の正団員になった。１４年には、ブルガリアのバルナ国際バレエコンクールで銀賞。１６年には、同団のエトワールに次ぐ「プルミエール・ダンスーズ」に昇進。最も名誉のあるバレエ賞の一つ、ブノワ舞踊賞も受賞した。

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