できるだけ長く社会の役に立ちたい?。美浜町に平均年齢が八十五歳を超えるボランティアグループがある。同町野間の特別養護老人ホーム「ビラ・オレンジ」の利用者らでつくる「オレンジ体力キャップ隊」。町社会福祉協議会が回収したペットボトルのキャップ洗浄に励んでおり、やりがいを感じるメンバーたちの表情は明るい。(三宅駿平)
二月上旬にビラ・オレンジを訪ねると、二十人ほどが作業を続けていた。水に漬けたキャップをつまみ上げ、ブラシで丁寧に汚れを落とし、タオルで拭き上げる。隊は昨年六月に結成。これまでに洗ったキャップの数は十一万個に迫る。キャップは処理業者を通して再資源化され、その売却益はNPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に贈られる。
メンバーは、ビラ・オレンジ併設の入所介護施設「ケアハウスみはま」の利用者を含め計約四十人。それぞれの都合に合わせ、ほぼ毎日一時間ほど活動している。最高齢は百三歳だ。
これまで、ビラ・オレンジの利用者はスリッパや野菜を作り、町内の保育園に届ける取り組みをしてきた。不定期だったため、利用者からは「社会のためになることを、もっとやりたい」と要望が出ていたという。
このため、施設側が「定期的にできるボランティアはないか」と、町社協に相談。社協は、比較的に簡単な作業で、国際的な社会奉仕にもつながるとしてキャップ洗浄を依頼した。
作業の常連となっている山田さた子さん(85)は「貧しい子どもたちのためになると思うと作業もはかどるし、楽しい」と充実した様子。施設の職員は「利用者たちがやりがいを持ち、表情が明るくなった」と活動の効果を指摘する。
施設や町社協は、活動の輪を近隣の小学校などに広げることも視野に入れる。町社協の担当者は「高齢者が子どもたちに、キャップの洗い方を教えるなどし、よりやりがいを感じてもらえれば」と話している。
引用元: ・【愛知】社会の役に立ちたい「ペットボトルのキャップ洗浄隊」特養平均85歳ボランティアグループ [Gecko★]
本人達は楽しいんだ