【18歳未満の少女だとは知らなかった。成人だと思っていた】警察と検察が本人確認怠り少女を別の成人女性として起訴

https://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20230412/2000072781.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いのでご注意を

ことし２月、盗みの疑いで逮捕された少女が、実在する別の女性を名乗っていたものの、大阪府警や検察が
確認を怠ったまま手続きを進め、別人の名前のまま起訴していたことがわかりました。
弁護士からの指摘で明らかになり、警察は名前を使われた女性に謝罪したということです。

警察によりますと、ことし２月、大阪市内の飲食店で財布を盗んだとして、大阪府警・南警察署は、
１８歳未満の少女を盗みの疑いで緊急逮捕しました。
この際、少女は、別の成人女性を名乗り、名前と年齢を偽っていましたが、
警察は確認を怠ったまま手続きを進め、大阪地検に送ったということです。

その後、検察は別人の名前のまま起訴し、今月（４月）になって少女の弁護士から
「名前が違うのではないか」と連絡があり、偽名を使っていたことがわかったということです。
警察によりますと、少女は逮捕された際、自分の本人証明書のほかに名前を偽った女性の
証明書を持っていて、警察官に対し、女性のものを示していたということです。
さらに、女性の証明書は、盗難届が出されていましたが、これに気づいておらず、
警察は、女性に経緯を説明したうえで謝罪したということです。

大阪府警の担当者は「名前などの確認は基本的なことだが、本人証明書をうのみにしてしまった。
家族に確認するなど、緻密な捜査をするべきだった」と話しています。
検察は１２日までに裁判を打ち切る公訴棄却の申し立てを行い、少女を改めて家庭裁判所に送致しました。

【地検 “再発防止に努める”】
大阪地方検察庁は、容疑者が氏名などを偽り、その氏名の証明書を持っていたという特異な
事案だったとしたうえで、人物を特定する際は、確認を徹底し「再発防止に努める」としています。

04/12 20:07