ユニクロ営業最高益2202億円、日本人の高級ブランドファッション離れが深刻

新型コロナウイルス禍後の外出需要増で日本で冬物の衣料品販売が伸びたほか、「ゼロコロナ」政策に基づく規制撤廃で中国ユニクロ事業の客足が回復したことも収益を押し上げた。

売上高にあたる売上収益は20%増の1兆4673億円、純利益は4%増の1533億円だった。

同日発表した23年8月期の業績予想は売上収益が16%増の2兆6800億円、営業利益は21%増の3600億円、純利益は12%減の2400億円。通期でも営業最高益を見込む。売上収益は従来予想から300億円、営業利益と純利益は100億円ずつ引き上げた。

同日、決算記者会見を開いた柳井正会長兼社長は「過去20年の成長過程では10年で3倍ずつ売り上げが伸びた。次の10年は3倍以上に成長し10兆円を目指す」と述べた。

また成長実現のために「過去に例のない全く新しい『情報製造小売業』になる」と強調。顧客ニーズを捉えて即座に商品にするという路線を進めるために立ち上げた数々のプロジェクトについて「成果を生んでいる。真のグローバルブランドになる道筋が見えてきた」と評価した。

23年初に国内従業員の大幅な賃上げを表明したことについて、柳井氏は「世界各地で報酬水準を見直している。日本での賃上げもその一環だ。店舗、本部ともに世界で通用する働き方ができる人材には報酬で応える」と狙いを話した。

また日本の産業界での給与や報酬について「日本は上がっていない。若い人の報酬が低く、いい人材が来ない」と指摘。「いい人材が来るかで成長できるかが決まる。（待遇改善などに）本気で取り組む」とした。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC117D90R10C23A4000000/

日本人は貧乏になったよな