ジャニー喜多川氏の性的行為問題、テレビ各局「コメント控える」「推移を見守る」

ジャニーズ事務所の社長だったジャニー喜多川氏（２０１９年死去）から１０代の頃に性的行為を受けたと、元所属タレントの男性が公表した問題などについて、フジテレビの港浩一社長は２８日の定例記者会見で「一般論として性加害は決して許されないが、事実関係がよく分からないのでコメントは差し控える」と述べた。

ＮＨＫや在京民放各局は同事務所の所属タレントを、ドラマやバラエティー番組などで多数起用している。今回の件などを受け、同事務所は所属タレントや社員らに聞き取り調査を実施。関係者によると、現時点で問題は確認されていないが、あくまで社内ヒアリングのため十分であるとは考えていない、と取引先企業などに文書で伝えたという。

今月開催の各局の定例記者会見では、本件への対応について質問が相次いだ。テレビ朝日の篠塚浩社長は、所属タレントの起用について「特に変更はないと思うが、今後の推移を見守りたい」と発言したほか、各社とも慎重な姿勢を示した。

日本テレビの石沢顕社長は「視聴者に楽しんでいただく目的のために（事務所側と）力を合わせており、それを阻む要因がもし出てきたなら、双方で解決を図ることが必要」と説明。また、この件の報道方針について、ＮＨＫの林理恵メディア総局長（当時）は、「いかなる性暴力も決して許されない。今後も自主的に判断する」とした。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20230428-OYT1T50182/

ジャニー喜多川氏の性的行為問題、テレビ各局
「コメント控える」→ 見て見ぬふり
「推移を見守る」 → 鎮火するのを待つ