求人サイトで犯罪と思わず応募…おかしいと気付いたが「そうでないと願い」ズルズル4回 68歳受け子の悔恨

1: おっさん友の会 ★ 2023/05/07(日) 14:45:10.44 ID:1A1TBsi09
<法廷の雫>
「生活するお金がほしかった。軽率な行動だった」。4月18日の東京地裁810号法廷。グレーのブルゾンを羽織った
白髪の無職男性(68)は証言台に座ると、小さな背中を丸めながら後悔の念を口にした。
男性は、東京都内の女性=当時(77)=が110万円をだまし取られたニセ電話詐欺事件で、「受け子」役を担ったとして
1月に詐欺容疑で逮捕された。裁判は即日結審し、検察側は懲役3年6月を求刑した。

◆書類を電車で運ぶだけで日当2万
男性は、ベトナム人の妻や継子を含む5人家族だった。夜勤の警備員だけでは家計を支えきれず、昼間の仕事を探していた。
条件は、年齢不問で、なるべく日払い?。昨年10月、大手地域情報サイトで1件の求人が目に留まった。
「書類を電車で運ぶ簡単な仕事」。詳しい内容の記載はなかったものの、同じサイトで催事スタッフなどの職を
見つけたことがあった。60代後半の自分にもできそうだと感じ、メールですぐ応募した。

指示役との主な連絡手段は、自動でメッセージが消えるアプリ「シグナル」か電話。平日の日中に駅で待機していれば1万円
書類を「法律事務所」に運ぶ依頼があれば、交通費込みで日当2万円の契約だった。

弁護人 犯罪と思わなかったのか
被告 求人サイトの応募だから思わなかった
弁護人 (日当が)高額だと思わなかったか
被告 以前も同じサイトでバイトをしたことがあり、日当としてびっくりする額ではなかった
実際に運んだのは計4回。指示された場所では、いつも自分よりやや年上の高齢者から小包のような箱を受け取った。
届け先は指示が二転三転し、コインロッカーに入れたこともあった。2回目からおかしいと思い始め、インターネットで調べるうちに
受け子の可能性が頭をよぎった。指示役に仕事をやめたいと伝えたが、「突然言われても困る」と何度も止められ、結局ズルズルと続けた。

◆気付いたのになぜ…自身も弟も職を失う大きな代償
弁護人 途中で受け子だと気づいたのに、なぜ犯行に及んだのか
被告 生活苦だったので何も考えずにやってしまった。受け子という確信もなく、そうでないことを願っていた
本来、自身も詐欺の標的にされかねない年齢だ。被害者への思いを問われ、「自分に置き換えたら、つらいと思う」とうつむいた。
現在は保釈され、千葉県内の自宅で5月12日の判決を待つ。本紙の取材に「執行猶予が付けば働いて被害弁償をしたいが
実刑を覚悟している」と硬い表情で語った。収入が少ない中でどう弁償するのか。日本語が十分話せない妻らの生活にも不安を抱く。

続きは東京新聞 2023年5月7日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/248317

引用元: ・求人サイトで犯罪と思わず応募…おかしいと気付いたが「そうでないと願い」ズルズル4回 68歳受け子の悔恨 [おっさん友の会★]

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