【事件】搬送された市川猿之助さん、命に別条なし…死亡の両親に外傷なく布団かかった状態

警視庁目黒署によると、母親（７５）はその場で死亡が確認され、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん（７６）も搬送先の病院で死亡した。猿之助さんも病院に運ばれたが、命に別条はなく、目黒署は回復を待って事情を聞く方針。猿之助さんは両親と３人暮らしだった。

猿之助さんは発見時、地下の自室で倒れており、近くに遺書のような書き置きがあった。両親は２階の居間で見つかり、布団がかかった状態だった。検視の結果、両親に目立った外傷はなく、警視庁は司法解剖して死因を調べる。

猿之助さんは７歳で二代目市川亀治郎を名乗って初舞台を踏み、２０１２年に「スーパー歌舞伎」で知られる伯父の市川猿翁さん（８３）から名跡を継いで「猿之助」の四代目を襲名した。人気漫画原作の新作歌舞伎「ワンピース」に主演するなど看板役者で、「半沢直樹」「鎌倉殿の１３人」などテレビドラマにも出演した。

段四郎さんは猿翁さんの弟で、スーパー歌舞伎では数々の重要な役で兄を支えた。近年は体調不良で舞台から遠ざかっていた。

読売新聞オンライン　2023/05/18 20:41
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230518-OYT1T50213/