女子大生1人と男子高校生3人で痴漢を追い詰める　4人に表彰状

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模範となる行為をたたえる「賞揚状」を贈られたのは、都内の高校に通う２年生の男子３人と、大学２年の女性（２０）。

事件は４月２５日夕、ＪＲ久里浜駅から千葉方面に向かう快速電車の６両目で発生した。「胸を触られた」。隣に座る女子大学生から、
そう助けを求められた２０歳の女性は、自分とは逆側に座っていた男を問い詰めた。すると、男は車内を進行方向へと全速力で逃げていったという。

２０歳の女性は、被害に遭った女性と一緒に男の後を追った。先頭車両まで行くと、男は何食わぬ顔で座っていた。もう一度、声を掛けると、
今度は後方車両に向かって走り出した。再び男を追いかけ始めた大学２年の女性は、２両目にいた高校生３人に向かって叫んだ。「この人痴漢。
追いかけて」。その声に反応した３人も男を追いかける輪に加わった。

電車は稲毛駅に到着し、男はホームに飛び出した。３人はいったん男を見失ったものの、二手に分かれて男を追跡した。３人のうちの１人が
改札階にいた男を見つけ、ＬＩＮＥ（ライン）を使って別の場所にいた他の２人に連絡。最後は周囲にいる人たちも巻き込んで、男を取り押さえた。
２０歳の女性も稲毛駅で降り、被害女性に最後まで付き添った。

千葉西署で１５日に開かれた授与式で賞揚状を手渡した県公安委員会の羽田明委員長は「立派なことで誇らしい」と４人をたたえた。
高校生の１人は「みんなで連携したから男を捕まえられた。犯人には二度とこんなことをしないでほしい」と話し、２０歳の
女性は「被害者は怖かったはず。女性としてこうした犯罪は起きてほしくない」と訴えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1d02e23c3fa0d80d81218006c3c53defdc7212