軽食をとっていたバックパッカーの女性2人組に声をかけてみると、大阪から東京まで山中の東海自然歩道を旅しているという。
歩いて感じた日本の魅力について「風景はすてきだし、人が親切だ」と話してくれた。
2人はデンマーク人のローザ・ニューンさんとキルスティン・スベンセンさん。ともに学校を卒業したての20歳だ。
旅好きのキルスティンさんが他のバックパッカーから東海自然歩道を薦められ、リュックやテントを背負って5月半ばに来日した。
旅は2カ月の予定で、途中の京都や名古屋では宿泊施設に滞在して観光。一方、約40日を過ごす自然歩道では
野営しながらハイキングを続け、川で水浴びすることもある。
険しい岩場などがあり楽な道のりではないが、ローザさんは「山を気に入った。途中で猿も見かけた」とうれしそう。
国土が平らなデンマークは最高地点でも海抜約170メートルで、山がないのだ。
知り合った日本人が食べ物を差し入れてくれたり、屋根のあるところを教えてくれたりしたことも。キルスティンさんは
「とてもよくしてもらっている」と笑顔を見せた。
■住民が歓待も
5月上旬には、逆に東京から大阪へ歩くバックパッカーのオランダ人夫婦が設楽町を通過した。地元の金田実千代さんは
雨が続いていたため声をかけて宿を紹介。4日間の滞在中は自宅へ食事に招き、車に乗せて買い出しに付き合った。
金田さんは「1年かけて何カ国も旅をしているそうで、珍しい話を聞かせてもらった」と目を細める。手巻きずしや五平餅を
喜んでいたのがよい思い出で、今でも家族がSNSで連絡を取っている。
アジアから来るファンもいる。4月にやってきた台湾人一行は何度かに分けて日本を訪れ、全区間を踏破する計画を立てていた。
こうした外国人はコロナ禍以前にもいたが、山中を通るため目立つことがなかった。国際的な往来の回復とともに
今後どれだけの人々が「冒険」に訪れ、どんな交流が生まれるのかが楽しみだ。
【東海自然歩道】
東京都八王子市と大阪府箕面市を結ぶ全長1697キロのハイキングコース。1969年度以降、国や各都府県が
整備を進めた。東三河では新城市と設楽町を横切り、鳳来寺山、鞍掛山、段戸裏谷などをつないでいる。
東海日日新聞社 2023/06/25
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=102418
引用元: ・【旅行】東海自然歩道に外国人旅行客…大阪から東京まで長距離ハイク [おっさん友の会★]
日本は治安が良いからやるんだろうけど
通りすがりの人には善意で接する一見優しい国