【東京新聞】5年間で120回　県営プールでの「水着撮影会」騒動で考える、表現の自由と児童ポルノ

プールサイドで水着姿の若い女性がポーズし、有料で参加した撮影者がカメラを向ける「水着撮影会」。埼玉県内の県営プールで開催予定だった水着撮影会が「過激な露出や未成年の出演がある」と指摘を受けて中止された。県側は当初、今月開催予定だった撮影会をすべて中止するよう要請したが、その後、一部を除き要請を撤回。判断が迷走した理由は、そして公共のプールで水着撮影会を開く是非とは―。（出田阿生、中山岳）

◆外部から問題視 → 中止 → 一部撤回

撮影会が予定されていたのは「しらこばと水上公園」（越谷市）と「川越水上公園」（川越市）。県の委託で施設を管理する県公園緑地協会によると、外部から情報が寄せられたのは5月末。特に問題とされたのは「しらこばと」で4月にあった撮影会だった。

主催者や撮影者がインターネットで公開している写真を見ると、14歳の少女がプールサイドに座って開脚したり、尻を突き出したりしている。スクール水着に運動帽の中学生アイドル、15歳や16歳の女子高校生もいた。成人のモデルでは、さらに過激な水着姿やポーズも。こうした事実を把握した協会は、この主催団体を含めた6団体に今月の開催中止を要請した。

ところが、4日後の12日になって一転、6団体のうち4団体への要請を撤回した。理由は「明らかな違反が確認できない団体があった」ことに加え、手続き上の問題があったためだ。

「しらこばと」には次のような貸し出し許可条件がある。
（1）「マイクロビキニ」「ニプレス（乳首に張るシール）やインナーショーツ、前ばりが見える水着や服装」「貝殻の水着や下着」などを禁止
（2）「過激とみなされるポーズ（水着をずらす、過度に足を広げるなど）」「水着を着ていないかのように写るポーズ」などを禁止
昨年12月、撮影会の実態を問題視した協会側が作ったルールだ。

しかし、「川越」はこうした許可条件を定めておらず、中止要請する根拠が見当たらない。大野元裕知事も「適切ではなかった」と述べた。今後、主催団体側と損害賠償について協議するという。

同じ県営で施設管理者も同じなのに、許可条件が異なるのはなぜか。協会担当者は「特に理由はない」と話す。今年5月の「川越」の撮影会では、ビキニのブラジャーやパンツのひもを外してずらした、裸に近い女性の姿がネット上で確認されており、「しらこばと」の条件からすれば不許可となりそうだ。協会担当者は「今となれば条件を統一すべきだった。今秋以降で検討する」と話す。

以外ソースで
https://www.tokyo-np.co.jp/article/258618

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合理的な理由がないしな