【カンボジア】人民党が独裁、総選挙で与党圧勝が確実視　首相は長男に首相職を世襲させる意向

AP通信などによると、選挙は比例代表制で、人民党など18政党が参加する予定。有権者は約970万人。

フン・セン氏は長男のフン・マネット陸軍司令官（45）に首相職を世襲させる意向を示しており、権力継承の環境を整えるため、野党勢力や独立系メディアへの弾圧を強めてきた。

◆選管が野党の政党登録を拒否
選挙管理委員会は5月、提出書類に不備があったとして、有力野党「キャンドルライト党」の政党登録を拒否。
憲法評議会も同党の異議申し立てを却下し、選挙参加が不可能となった。選管と憲法評議会は政権の影響下にあるとされる。

カンボジアでは2013年の下院選で「カンボジア救国党」が躍進したが、17年に党首だったケム・ソカ氏が国家反逆容疑で逮捕され、最高裁が救国党の解党を命令。
これにより、18年の下院選では人民党が全議席を独占した。キャンドルライト党は解党に追い込まれた救国党の流れをくむ。

キャンドルライト党は昨年6月の地方評議会（議会）選挙で善戦し、与党にとって脅威となっていた。

ソース元：https://www.tokyo-np.co.jp/article/264655