【大阪/枚方】ヤマダデンキが不正請求関与　領収書を差し替え、顧客に省エネ補助金の不正受給を促す 弁済へ

市によると、不正請求がみつかったのは2022年度に実施した「省エネ家電買い換え促進事業補助金」。申請は枚方市民が市内の店舗で購入することが条件となっていた。

しかし、ヤマダ側は近隣の高槻市と寝屋川市の店舗で家電を購入した枚方市民に対し、枚方店が発行した手書きの領収書に差し替えて請求するよう案内していたという。

市が申請書類を確認していたところ、領収書とは別に市外の店舗の書類が交ざっていたことで発覚した。

市の調査によると、同様の手法で計31件の不正請求が確認された。このうち15件は計44万円の補助金が交付され、残る16件は不交付にしたという。

親会社のヤマダホールディングス（HD）によると、枚方店の店長が上司に相談の上、領収書の差し替えを近隣店舗に指南していたという。社内調査に店長は「近隣店舗の顧客である枚方市民にも枚方店を利用してもらえるようにしたかった」と話したという。HDの担当者は取材に「一部の社員が誤った認識をしていた。市やお客様に大変ご迷惑をおかけした」と話した。交付済みの44万円はHD側が市に弁済するという。

市の担当者は「制度の信頼を大きく損なうもので遺憾」としている。【小坂春乃】

毎日新聞 2023/7/26 20:37（最終更新 7/26 21:00）
https://mainichi.jp/articles/20230726/k00/00m/040/345000c

今夜がヤマダ