2023年7月26日 ニュース
自動車保険の不正請求が全社的に行われていたと疑われているビッグモーターだが、それとはまた別に店舗周辺の街路樹への“除草剤”使用も、ここに来て大いに取沙汰される事態となっているようだ。
ビッグモーターの不祥事がメディアで大きく取り上げ始められたのと並行し、「店舗前の街路樹が、次々と枯死している」といった報告が相次いでいたSNS上。
実際にビッグモーターの店舗前だけ街路樹や植木が枯れ果てている様子や、店舗前の枯れた植木で何やら作業する店員の様子がGoogleストリートビュー上で確認されており、疑惑は膨らんでいくことに。
25日に行われた記者会見でも、その疑惑に関しての質問も飛んだのだが、兼重宏行社長が「環境整備で……」と口を開こうとすると、同席していた陣内司管理本部長がかぶせるように「きちんと調査をさせていただきまして、適切に対処させていただきたい」と、発言を遮る一幕が。
さらに26日には、新社長に就任する和泉伸二専務が「街路樹に生えている雑草に対して手で抜けばいいところを甘い認識で除草剤をまいてしまった。それが植木や街路樹に影響を与えてしまったことがあると思う。
もちろん、それはかれこれ10年くらい前の話だと思う」と、あくまで過去の話として除草剤散布を認める発言もあったようだ。
新社長は「かれこれ10年くらい前の話」と語るもつい最近も…
店舗の掃除をしやすくするため以外にも、店舗の敷地内に置いてある展示車両を道路を走るクルマのドライバーから見栄えよくするため、といった目的も取沙汰されている、街路樹への除草剤の使用。
ただ周辺道路にある街路樹は、都市の美観向上や道路環境の保全、さらには歩行者らに日陰を提供するといった目的で、道路管理者が設置する“道路の付属物”であるため、それを一企業であるビッグモーターが「邪魔だから」と、除草剤で枯らすなどといった行為は当然ご法度。
実際、群馬県太田市の国道354号の歩道では、2022年夏ごろにビッグモーターの店舗沿いに植わっていた街路樹「トウカエデ」17本が枯死し、その土壌からは除草剤の成分「グリホサート」が検出。
器物損壊などの疑いがあることから、道路を管理する群馬県太田土木事務所は、地元の太田署に被害届を提出したという。
また埼玉県内でも、ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れ、その後伐採されたというケースが複数件あり、道路を管理する県が聞き取りを実施、あるいは検討しているとのこと。
ちなみに、そのうち八潮店前の街路樹に関しては、2021年8月に県民から「木が枯れている」との情報提供があったようだ。
仮にこれがビッグモーター側の仕業だとすれば、先述した26日の和泉新社長による「かれこれ10年くらい前の話」というコメントとはまったく食い違うことになるが、
さらにSNS上では、つい1か月前に撮影されたというGoogleストリートビューの画像に、ビッグモーター店舗の前に除草剤のボトルが置かれているものがあるという“発見”も。
ビッグモーターといえば大手損害保険3社から、莫大な額にのぼるとみられる水増し分の保険金の返還を求められているところだが、
この除草剤問題においても下手をすれば、全国各地の道路管理者から被害届を出されてしまうといった異常事態も、今後は大いに考えられそうなのだ。
使用された除草剤「除草王シリーズ」に熱視線
https://www.mag2.com/p/money/1341560
引用元: ・【草】 ビッグモーター騒動「唯一の勝ち組」フマキラー株が年初来高値。街路樹への除草剤散布疑惑で図らずも同社製品「除草王」の“実力”が知れ渡る格好に 2023/07/26
いつの話だ?の間違い
ライバル社に差をつけろ
無差別に枯らすのはわけない