【毎日新聞】子どもを大切しない日本　苦しむ海外ルーツの子どもたち

海外にルーツを持つ子どもたちの日本語教育や学習支援をしている「YSCグローバル・スクール」を運営するNPO法人青少年自立援助センター（東京都福生市）の定住外国人支援事業部責任者である田中宝紀氏は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。

海外にルーツがあることが問題なのではない、子どもを大切にしない日本社会の問題だと語った。

田中氏は、「もともと日本社会は子どもへの関心が薄い社会です。子どもは親の自己責任でなんとかするものだと思われています。だから海外にルーツを持つ子どもたちも、連れてきた親の責任でなんとかするものだと思われるのです。「外国人、日本人」という前に日本の社会のあり方が影響しています」と言う。

「ルーツが異なる子どもを大事にできない社会は、標準から少しでも外れば排除されるリスクがある社会でもあります。いつ排除されるかわからない社会であれば、安心して子育てはできませんし、子ども自身も、健やかに育つことはできません」と語った。

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