当該の恐怖体験はビデオにもなって、当時流行り始めていた実録系のホラービデオでその様子が克明におさめられたことは、ずいぶん後から知った。そのビデオの名前は「ニューロシス」といって、そのミラーハウスに迷い込んだ二人の女性が、鳴り止まない子どもの悲鳴と母親の怒号を聞き続けるというものだった。
ミラーハウスがあったのは、「富士ガリバー王国」といって、1997年、富士山の麓の富士ヶ嶺地区に誕生したテーマパーク。元からそこは心霊スポットだったわけではない。というよりも、ありきたりな、バブルと共に全国に建てられた有象無象のテーマパークの一つにすぎない場所だった。そんな何の変哲もない場所がいつの間にか心霊スポットになってしまった。
富士ガリバー王国はわずか4年で閉園してしまい、その後、そこに残された園内施設はそのまま打ち捨てられることになった。その光景が異様だったのかもしれない。
たしかに、当時の廃墟になりたての頃の写真を見ると広大な富士山をバックに、巨大なガリバー像が横たわったいる姿は異様だし、そこに不法侵入者たちによる落書きが書かれていることも不気味さを増している。たしかにそんな場所なら何らかのお化けが出てもおかしくなさそうだ。
しかし、これだけでは、この場所に住む亡霊に迫ることはできない。そもそも、なぜこの場所は廃墟にならなければいけなかったのか。理由の一つは、この場所の立地の悪さにある。立地の悪さ、と書いたが、これには二重の意味がある。
まず一つは、単純にアクセスが悪いこと。一番近くのインターチェンジから、車で1時間近くかかる。
もう一つは、この場所が上九一色村から近かったことだ。上九一色村。この名前を覚えている人はいるだろうか。1995年1月、世間を震撼させた地下鉄サリン事件を起こした宗教団体「オウム真理教」の本拠地サティアンがあった場所である。
続きはこちら
https://nikkan-spa.jp/1932464?cx_clicks_art_mdl=2_title
引用元: ・“オウム真理教の本拠地”にあったテーマパークが「4年で閉園」した理由
計画していたとか、していなかったとか。
なんだ、そっち方面に誘導したい記者か
風のふき具合で隙間風の音が悲鳴に聞こえるわな